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東洋医学

不安感を和らげ心を落ち着かせる効果が高い「大陵」。動悸、息切れ、胸のつかえも軽減

2026.01.25

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

大陵(だいりょう):心包経のツボ

ツボ名の由来

「陵」は、丘陵を指しています。大陵というツボは、月状骨の隆起部の後方にあり、この隆起を大きな丘陵にたとえたことから、大陵と名づけられています。

大陵(だいりょう):心包経のツボ

ツボの場所

手のひらを上にし、手首の1番目の横紋(横じま)の中央で、2つの腱(長掌筋腱と橈側手根屈筋腱)の間

刺激の仕方
人差し指、または親指の腹を大陵に垂直に当て、ゆっくり息を吐きながら少し強めに大陵を押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを左右それぞれ3回繰り返しましょう。

効能・作用

動悸、息切れ、胸苦しさ、精神不安、手首の関節の痛み、手のひらの熱感など


1.胸の気の巡りを改善し、胸のつかえを取り除く効能があり、動悸や息切れ、胸苦しさなどを緩和させる作用があります。

2.精神を穏やかにする効能があり、精神不安を緩和させる作用があります。

3.局所作用として、手首の関節の痛み、手のひらの熱感を緩和させる作用があります。

【豆知識】
1.心と、心を包む膜とされる心包は、ともに「神、神志」(精神・意識・思惟・記憶など)といった精神活動を整える機能があります。心経の原穴である「神門(しんもん)」、心包経の原穴(げんけつ)である大陵は、ともに「神、神志」を整えるエネルギーがとても強いツボです。

2.原穴の「原」とは、本源、原気(げんき)を指し、原気は、東洋医学における生命活動の根源的なエネルギーを指しています。この原気が集まり出入りするツボを、原穴と呼んでいます。原穴は、十二の経絡すべてにあり、十二の経絡と関連するそれぞれの六臓六腑の働きを整え、六臓六腑の働きを高める作用があります。
文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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