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東洋医学

風邪の季節に重宝する「尺沢」は、肺の気を降ろしてせきや喘息、喉の痛みを緩和

2026.01.13

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

尺沢(しゃくたく):肺経のツボ

ツボ名の由来

昔の人は手関節から肘までを1尺とし、また前腕部を「尺部」と呼んでいました。「沢」は沼沢(しょうたく。沼と沢)のことで、低い凹地を指しています。尺沢というツボの位置的な特徴から、尺沢と名づけられています

尺沢(しゃくたく):肺経のツボ

ツボの場所

手のひらを上にして肘を少し曲げ、肘の横じまのように入るしわ(肘窩横紋)の上の硬い筋(すじ・上腕二頭筋腱)の外側のくぼみ

刺激の仕方
手のひらを上にして肘を少し曲げ、反対側の親指または中指の腹で垂直に尺沢を押さえます。尺沢を押さえたまま、肘をゆっくり前後に5回動かします。これを3回繰り返しましょう。左右の尺沢を同じようにやってみましょう。

効能・作用

せき、喘息、喉の腫れ・痛み、肘関節のこわばり・痛みなど


1.肺の気を降ろす効能があり、せきや喘息の症状を緩和させる作用があります。

2.肺の熱を冷ます効能があり、肺の熱による喉の腫れ・痛みを緩和させる作用があります。

3.局所作用として、肘関節のこわばり・痛みを緩和させる作用があります。この場合は、曲池(きょくち)というツボと一緒に用いると効果が高まる場合があります。

【豆知識】
肘と膝は、対応関係にあります。そのため膝の腫れ・痛みに、肘にある尺沢を取って治療を行うこともあります。
文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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