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東洋医学

胃腸症状と歯や口腔内の不調には「内庭」。足のツボが上の歯に効く理由を解説

2025.12.20

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

内庭(ないてい):胃経のツボ

ツボ名の由来

「内」には納めるという意味があり、「庭」はお堂の前の空き地を指します。内庭というツボは指のしわのところにあり、指のしわは門のようであり、その場所が平坦でちょうど空き地のようになっていることから、内庭と名づけられています。

内庭(ないてい):胃経のツボ

ツボの場所

足の人差し指と中指の間で、水かきの上方

刺激の仕方
人差し指の腹をツボに垂直に当て、ゆっくり息を吐きながら少し強めにツボを押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを左右同時に5回繰り返しましょう。

効能・作用

胃痛、下痢、便秘、口臭、歯痛、歯肉の腫れなど


1.胃腸を整える効能があり、胃痛、下痢、便秘、口臭などを改善する作用があります。

2.胃経の経絡は歯に走行しています。内庭というツボは、熱を冷ます効能があり、歯や歯肉の炎症を抑える作用があります。

【豆知識】
胃経の経絡は上の歯につながっているので、上の歯や歯肉の炎症を抑える作用があります。ちなみに大腸経の経絡は下の歯につながっているので、下の歯や歯肉の炎症を抑える作用があります。
文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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