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東洋医学

月経痛やイライラ、不安感を改善する「行間」。足のツボなのに目の充血や痛みにも効く

2025.12.19

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

行間(こうかん):肝経のツボ

ツボ名の由来

「行」とは通過の意味であり、また通路を指すこともあります。行間は、足の親指と人差し指の間に行くので、行間と名づけられています。

行間(こうかん):肝経のツボ

ツボの場所

足の親指と人差し指の間の水かきのくぼみ。

刺激の仕方
人さし指の腹をツボに垂直にあて、ゆっくり息をはきながら少し強めにツボを押さえていき、息を吸うときに指を戻します。これを左右同時に5回繰り返しましょう。

効能・作用

月経過多、月経痛、イライラ、易怒(怒りっぽいこと)、精神不安、気分の落ち込み、目の充血・腫れ・痛みなど


1.月経を調節することにより、月経過多、月経痛を改善する作用があります。

2.精神を安定させることにより、イライラや怒りっぽい状態を落ち着かせたり、精神不安や気分の落ち込みを改善する作用があります。

3.東洋医学の五臓の一つである肝と目は密接な関係にあり、行間には目の充血、目の腫れや痛みを改善する作用があります。

【豆知識】
行間には肝の熱を冷ます効能があるので、肝の熱による目の炎症を改善する作用があります。
文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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