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東洋医学

目の前がパッと明るくなる「睛明」。視力低下や近視、目の充血のほか腰痛にも作用

2025.12.14

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

睛明(せいめい):膀胱経のツボ

ツボ名の由来

「睛」は目のことです。「明」は光明とか明るいことを指します。睛明というツボは、目の病を治療できることから、睛明と名づけられています。

睛明(せいめい):膀胱経のツボ

ツボの場所

内眼角(目がしら)のやや内上方の陥凹部(くぼみ)

刺激の仕方
中指を左右のツボにあて、指の腹で10秒くらい軽く押します。3回繰り返しましょう。

効能・作用

視力低下、近視、目の充血・痛み、目がしらのかゆみ・痛み、腰痛など


1.睛明というツボは目の近くにあり、局所作用として視力低下、近視、目の充血・痛み、目がしらのかゆみ、痛みなどを改善させる作用があります。

2.睛明が所属している膀胱経という経絡は、腰を通過しています。睛明というツボは、膀胱経の始まりのツボですが、経験的に腰痛によい効果があるとされています。

【豆知識】
すべてのツボは、それが所在する局部の症状を改善させる作用があります。これをツボの局所作用と言っています。
文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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