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東洋医学

字の通り頭部の不調に効く「脳戸」は、頭痛や首すじのこわばり、視力低下を緩和

2025.12.11

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不調スッキリ! 毎日のツボ押し365 中医学のエキスパートである鍼灸師の兵頭 明先生が、ツボの効能や位置、効くメカニズムを解説します。健康の土台作りに、不調改善に、1日1分のツボ押しを習慣にしましょう。連載一覧はこちら>>

脳戸(のうこ):督脈のツボ

ツボ名の由来

東洋医学で“脳への入り口”は、大後頭孔(だいこうとうこう・下部の豆知識を参照)のところにあると考えます。脳戸というツボが、大後頭孔の上方にあることから、脳戸と名づけられています。 脳戸(のうこ):督脈のツボ

ツボの場所

外後頭隆起(後頭部のほぼ中央にある骨の出っ張り)の上にあるくぼみ

刺激の仕方
中指の腹をツボに当て、垂直に指の腹で10秒くらい少し強めに押します。少し強く揉んでもかまいません。5回繰り返しましょう。

効能・作用

めまい、頭痛、頭重感、視力低下、目の痛み、精神不安、頸部のこわばり

1.頭や目をスッキリさせる効能があり、めまい、頭痛、頭重感、視力低下、目の痛みなどを改善する作用があります。


2.神志(脳の機能)を調節することにより、精神不安を緩和させる作用があります。

3.局所作用として、頸部(首すじ)のこわばりを改善させる作用があります。

【豆知識】
大後頭孔は、頭蓋骨の底にある大きな開口部で、脊髄の延長である延髄(えんずい)が通る重要な場所です。
文/兵頭 明 Akira Hyodo
学校法人衛生学園(東京衛生学園、神奈川衛生学園)中医学教育臨床支援センター長、天津中医薬大学客員教授、神奈川歯科大学特任教授。1982年、北京中医薬大学卒業。中医学の真髄を広く日本に普及・啓蒙するため、『鍼灸医学大辞典』(医歯薬出版)、『針灸経穴辞典』(東洋学術出版社)、『経絡・ツボの教科書』(新星出版社)など著書・訳書は30数冊にのぼる。現在は、「医療・介護・鍼灸」3分野連携による認知症対策プロジェクトを展開している。
https://old.gto.ac.jp/tc_med

イラスト/ミヤジュンコ

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