新世代の鍼灸師に訊く 第23回(後編)鍼灸院は「未病を予防する」ことから「病気を改善する」ことまで守備範囲が広く、身近な健康アドバイザーとしてもっと活用したい医療施設の一つです。
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更年期から起こりやすいトラブルの予防法・解決法「歯ぎしり・食いしばり」
廣橋久美子先生(sur+鍼灸院)

sur+鍼灸院 院長 廣橋久美子(ひろはし・くみこ)先生 1976年、広島県生まれ。幼少期からアトピー性皮膚炎に悩まされる。母の死をきっかけに自分にしかできない仕事を探し鍼灸師の道へ。明治東洋医学院専門学校卒業後、京都・高雄病院で中医学を学ぶ。鍼灸接骨院や老人施設などの勤務を経て2011年に開業、患者とゆっくり向き合うサロン的鍼灸院を運営。公益社団法人日本鍼灸師会広報普及IT委員会委員。
ホットタオルとマッサージのダブルケアで過緊張状態の咬筋と側頭筋を緩める
「歯ぎしりや食いしばりは常態化しやすく、症状を悪化させないためには毎日のセルフケアが大切です」と廣橋先生。そこで取り組みたいのが“温めてからほぐすダブルケア”です。ホットタオルで咬筋と側頭筋を温めて血流をよくした後、マッサージでほぐすと痛みが少ないそう。フェイスラインが引き締まり、顔のむくみが気になる人にもおすすめです。
温めてからほぐすダブルケアで症状を軽減
【STEP 1】額を温めて副交感神経を高める
人肌程度に冷ましたホットタオルを額とまぶたの上にのせて温める。ホットタオルにアロマオイルを1滴たらしたり、深い呼吸(4秒で鼻から息を吸い、6秒で口から息を吐く)を行ったりすると、よりリラックスできる。
おすすめアロマオイル:カモミールローマン、ラベンダーなど
【STEP 2】咬筋と側頭筋を温めて血流を改善 
人肌程度に冷ましたホットタオルを咬筋と側頭筋に押し当てて温める。反対側も同じように行う。
ホットタオルの作り方水に濡らして固く絞ったタオルを600ワットの電子レンジで30~40秒温める。
【STEP 3】咬筋と側頭筋をほぐして緊張を緩める耳回し 
耳介全体を親指と人差し指でつかみ、上下、前後に動かした後、前回し、後ろ回しの順番で回して側頭筋をほぐす。反対側も同じように行う。
咬筋マッサージ 
人差し指、中指、薬指の3本を頰骨の下にある咬筋に当てる。横にスライドするように指を動かして筋肉をほぐす。反対側も同じように行う。
側頭筋マッサージ 
テーブルに両ひじをつき、両手の5本の指を広げて耳を囲うように側頭筋に当て、頭の重みで指を動かして筋肉をほぐす。
診療案内
大阪市中央区南久宝寺町4-5-11 ライオンズマンション御堂本町804号室
TEL:06(7708)2511 完全予約制
診療時間/12時~20時(水曜・土曜・祝日17時まで)
休診日/日曜
診療費/初診料1100円 全身治療(約70分)8800円 美容鍼灸(約60分)9900円 アロマトリートメント(60分)9900円 ほか
https://surplusacu.com・
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