新世代の鍼灸師に訊く 第19回(後編)鍼灸院は「未病を予防する」ことから「病気を改善する」ことまで守備範囲が広く、身近な健康アドバイザーとしてもっと活用したい医療施設の一つです。
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更年期から起こりやすいトラブルの予防法・解決法「線維筋痛症」
禹洪哲先生(久心康)

久心康 院長 禹洪哲(う・こうてつ)先生 1990年、中国吉林省生まれ。歯科大学在学中に中医師である伯母のすすめで中医学病院を見学し、東洋医学に関心を持つ。日本に憧れて20歳のときに来日。東洋鍼灸専門学校に入学。鍼灸師の資格取得後、尊敬する賀普仁(がふじん)先生の中医学治療院(北京市)で1年間研修を受ける。2017年開業し池袋内科と緊密に連携しながら痛みに対する統合医療に取り組む。
血行促進効果のあるセルフケアで体を温めて関節の動きをスムーズに
「痛みの緩和や関節のこわばりの解消には、体を温めて血行を促進することが効果的です。温補(体を温めて不足しているものを補い、弱っている部分を高める)の考え方は、健康のベースとなる免疫力の増強と丈夫な体づくりにも大いに役立ちます」と禹先生。冷房で体が冷えやすい夏こそ、手軽に行える3つのセルフケアに取り組んでみましょう。
耳のツボ揉み
関節のこわばり改善
耳には全身につながるツボがある!東洋医学では、耳には脳をはじめ全身につながる経穴(ツボ)があると考えられている。

朝起きて布団の中で耳全体を揉むと体が温まり関節がスムーズに動かせる。親指と人差し指で耳たぶを挟み、耳全体を上から下に向かって揉む。この動作を30回程度繰り返す。
竹踏み
血液循環の促進

湧泉(足指を曲げたときに足裏で最もへこむ部分)を刺激するように、足の前部を中心に竹踏みを行う。体がぽかぽかと温まるまで10~15分続ける。一日に何度行ってもよい。
しょうが入り葛湯
体温上昇・免疫力アップ

体を温めて関節をスムーズに動かすためには、血行促進効果のある葛としょうがをブレンドした葛湯もおすすめ。体温が上昇することで免疫力が高まる効果も。
診療案内
東京都豊島区西池袋1-6-1 ホテルメトロポリタン地下1階
TEL:03(5985)4428
診療時間/火曜~日曜9時30分~13時30分、15時~20時
休診日/月曜・祝日・木曜午前
診療費/初診料8000円、再診料6000円
https://www.kyushinkou.com/中国伝統ハーブ「ShizukuAR」東京都豊島区池袋本町4-1-1
TEL:03(6907)0083
https://shizukuar-hp.com/「ShizukuAR」では楽天ストアで禹先生のオーダーメイドブレンド茶を販売。
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