
びわのおいしい季節です。びわの葉は昔から温灸にも使われますが、私も子どもの頃、捻挫をしたときに母にびわの葉を巻かれたことを思い出します。それだけ薬効が高いということですね。
びわは、体の潤いを生み出す、肺を潤す、渇きを止める、咳を止めるなどの効果があり、肌やのどの乾燥が気になるときによい食材。少し体を冷やすので、暑くなり始める今の季節にぴったりです。ほかには胃腸の不調を和らげる効果も。冷えの気になる人は、食べ過ぎに注意してくださいね。

旬のびわと甘夏をたっぷり使った「びわと甘夏のスムージー」。潤いを補うびわと、ビタミンC豊富な甘夏の組み合わせでしっとり肌に。
久保奈穂実(くぼ・なおみ)
国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。ハードな生活で身体のバランスを崩した際に漢方薬に助けられた自身の経験から興味を持ち、中医学と薬膳を学ぶ。現在、成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行っている。著書に『1日ひとつ、疲れが消える おいしい漢方365』『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』(ともに世界文化社刊)。SNSで発信するやさしい養生知識や、簡単薬膳レシピも大好評。X:@naominkubo /Instagram:@naomin_yakuzen
レシピ、食材の薬膳・漢方知識、ツボなど「365」の情報を掲載した大人気シリーズの第2弾。今回は身近な食材で簡単にできるスープ、ドリンクのレシピに特化した内容です。液状の食事は消化に優れ、吸収率も高いので養生食としてぴったり。
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