さばの水煮缶を使って手軽にできるスープは、生理の不調におすすめです〔久保奈穂実さんのおいしい漢方レシピ〕

【連載】久保奈穂実の「おいしい漢方レシピ」　古くから癒しや回復の薬としても親しまれてきた、スープやドリンク。薬膳的効能から選んだ食材で作る一杯で、毎日の生活に養生の知恵を取り入れてみませんか。国際中医薬膳管理師・漢方アドバイザーの久保奈穂実さんが、忙しくても、疲れていても、身近な食材でササっとできる、簡単でおいしくてヘルシーな漢方レシピをお届けします。毎週火曜日更新。久保奈穂実さんの記事一覧はこちら→

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〔4月の漢方レシピ〕
生理の不調に「さばストローネ」

生理中は多くの血を消耗して、肌の乾燥、髪のパサつき、眠りの質の低下、情緒不安定…とさまざまな不調が発生します。血の巡りも悪くなるため、生理痛、肩こり、頭痛などの原因にも。

そんなときには「さばストローネ」。さば＋野菜（たまねぎ、にんじん）という、補血＆活血（血を補って巡りをよくする）食材の組み合わせで、生理にまつわるさまざまな不調を予防・改善してくれます。

さばストローネ

お好みの野菜とサバの水煮缶で手軽にできる一品。コクがあり満足感もありますよ。

野菜は冷蔵庫に残っているものや、お好みでアレンジしてみてください。今回使用したたまねぎとセロリは、気を巡らせる働きもあるので、PMS（月経前症候群）のイライラの解消も期待できます。

●材料と作り方

1）鍋に油とみじん切りのにんにくを入れて加熱し、香りが立つまで炒める。

2）水を加え、一口大に切った野菜を加える（写真ではたまねぎ、にんじん、セロリ、キャベツ、プチトマトを使用）。お好みできのこ類を加えてもOK。野菜に火が通ったらトマト水煮缶（ダイス）を加える。

3）さばの水煮缶を加え、コンソメとハーブソルトで味を調える。

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久保奈穂実（くぼ・なおみ）

久保奈穂実（くぼ・なおみ）

国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。ハードな生活で身体のバランスを崩した際に漢方薬に助けられた自身の経験から興味を持ち、中医学と薬膳を学ぶ。現在、成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行っている。著書に『1日ひとつ、疲れが消える　おいしい漢方365』『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』（ともに世界文化社刊）。SNSで発信するやさしい養生知識や、簡単薬膳レシピも大好評。X：@naominkubo ／Instagram：＠naomin_yakuzen