ひな祭りの定番メニュー「はまぐりのお吸い物」には、気の流れを良くするみつばをあわせて〔久保奈穂実さんのおいしい漢方レシピ〕

【連載】久保奈穂実の「おいしい漢方レシピ」　古くから癒しや回復の薬としても親しまれてきた、スープやドリンク。薬膳的効能から選んだ食材で作る一杯で、毎日の生活に養生の知恵を取り入れてみませんか。国際中医薬膳管理師・漢方アドバイザーの久保奈穂実さんが、忙しくても、疲れていても、身近な食材でササっとできる、簡単でおいしくてヘルシーな漢方レシピをお届けします。毎週火曜日更新。久保奈穂実さんの記事一覧はこちら→

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〔2月の漢方レシピ〕
ひな祭りには「はまぐりのお吸い物」

もうすぐひな祭りですね。はまぐりの貝殻はぴったりと一対になっていて、決してほかの貝と合うことはないことから、生涯一人の人と添い遂げるられるようにとの願いが込められ、ひな祭りの定番メニューの一つとなっています。

はまぐりには、体を潤し余分な熱を冷ます効果があります。気の流れをよくするみつばとあわせて、春先のイライラやほてりを鎮めましょう。

はまぐりのお吸い物

はまぐりの旨味とみつばの香りで春を感じるお吸い物です。

3月から初夏にかけて旬を迎えるみつば。よい香りで滞った気の巡りをよくし、イライラ解消に役立ちます。ストレスによる頬周りのシミ予防、元気を補う、瘀血（おけつ）を取り除く、炎症やむくみをとる、解毒などの効果も。

●材料と作り方

1）はまぐりの砂抜きをし、貝殻を擦り合わせてきれいに洗う。

2）鍋に水800ml、白だし40ml、はまぐり適量を入れ、火にかける。殻が開いたら器に盛り、みつばを散らす。

※ 砂抜きは水500mlに対して塩10～15ｇの塩水で、5時間ほどつけておくのが基本。

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久保奈穂実（くぼ・なおみ）

久保奈穂実（くぼ・なおみ）

国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。ハードな生活で身体のバランスを崩した際に漢方薬に助けられた自身の経験から興味を持ち、中医学と薬膳を学ぶ。現在、成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行っている。著書に『1日ひとつ、疲れが消える　おいしい漢方365』『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』（ともに世界文化社刊）。SNSで発信するやさしい養生知識や、簡単薬膳レシピも大好評。X：@naominkubo ／Instagram：＠naomin_yakuzen