落ち着きがない、じっとしているのが苦手な人に「白菜と豆腐の卵スープ」をおすすめしたい理由〔久保奈穂実さんのおいしい漢方レシピ〕

【連載】久保奈穂実の「おいしい漢方レシピ」　古くから癒しや回復の薬としても親しまれてきた、スープやドリンク。薬膳的効能から選んだ食材で作る一杯で、毎日の生活に養生の知恵を取り入れてみませんか。国際中医薬膳管理師・漢方アドバイザーの久保奈穂実さんが、忙しくても、疲れていても、身近な食材でササっとできる、簡単でおいしくてヘルシーな漢方レシピをお届けします。毎週火曜日更新。久保奈穂実さんの記事一覧はこちら→

---

〔1月の漢方レシピ〕
ソワソワ落ち着かない人に、白菜と豆腐の卵スープを

いつもソワソワ落ち着かず、じっとしてるのが苦手で、せっかち気味。こんな状態は「陰血不足」のためかもしれません。

中医学では、余分な熱を冷まして落ち着けるための潤いや、気持ちを安定させる血（けつ）が不足して、ソワソワと落ち着かなくなると考えます。元々の性格だけでなく、体がそうさせている場合もあるのです。

白菜と豆腐のトロトロ卵スープ

肌の乾燥やコロコロ便タイプの便秘改善の効果も期待できます。

そんな人におすすめしたいのが「白菜と豆腐のトロトロ卵スープ」。豆腐も卵も潤いを補う食材。卵には気血を補う効果もあり、白菜は胸のザワつきを落ち着かせてくれます。トロトロの食感で潤いと血を補うことができ、消化吸収も良いのでお腹にもやさしいですよ。

●材料と作り方

1） 鍋にお湯を沸かし、2cm幅に切った白菜を煮る。

2）白菜が柔らかくなったら鶏がらスープで味を調え、片栗粉で少しとろみをつける。

3） 溶き卵を箸を伝わせて優しく回し入れ、最後に豆腐を入れる。

---

久保奈穂実（くぼ・なおみ）

久保奈穂実（くぼ・なおみ）

国際中医薬膳管理師。漢方アドバイザー。ハードな生活で身体のバランスを崩した際に漢方薬に助けられた自身の経験から興味を持ち、中医学と薬膳を学ぶ。現在、成城漢方たまりで年間約2000人の漢方相談・薬膳講師を行っている。著書に『1日ひとつ、疲れが消える　おいしい漢方365』『おいしい漢方365 いたわりスープとごほうびドリンク』（ともに世界文化社刊）。SNSで発信するやさしい養生知識や、簡単薬膳レシピも大好評。X：@naominkubo ／Instagram：＠naomin_yakuzen