〔特集〕正しく知れば怖くない 認知症の「新常識」 50代を迎え人生の折り返し地点を通過。親も高齢になり、「認知症」が身近な問題として徐々に存在感を増してきました。今、私たちが取り組むべきは、認知症を正しく理解し、恐れず、効果的な予防法に努め、適切な医療を求めること。まずは、ありがちな誤解や思い込みを改め、正しい知識を“新たな常識”として身につけることから始めましょう。
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家族が認知症になったとき──
“接し方”を変えたら、父・母も変わりました
親の認知症問題が身近になり、意思の疎通に不安を抱く方も多いのでは?でもご心配なく。認知症の親の介護をしてきた5人の方たちが「対応次第で親は変わります」とご自身の体験を語ってくださいました。
【母を約7年介護。2021年に看取る】
新田恵利さん (タレント・俳優・作家)

褒められてリハビリを頑張り、要介護4から3に回復!
憧れの存在だった母が徐々に衰えていく現実を目の当たりにして、私は精いっぱい、全身全霊で介護に取り組もうと決めました。しかし頑張っても報われないストレスはきつい言葉となって母に向かうことに。やがて一人で抱え込まず、上手に手を抜くことを覚えると母の世話は特別なことではなく当たり前の日課となり、母も私も介護の日常に慣れていきました。
そんな中、母の“褒められると天まで昇る”持ち前の単純さ(笑)が大いに発揮されます。腰椎圧迫骨折で寝たきりになり、リハビリのために40日間入院したときのこと。主治医の先生や介護士さん、理学療法士さんたちに「すごいですね。昨日より動けますよ」などと褒められてさらに頑張り、なんと介護度が4から3に奇跡の回復。自力でベッドから車椅子に移れるようになったのです。母は「何としても自分でトイレに行きたい」といい続けていました。その強い願いが、周囲の褒め言葉に後押しされて叶ったのですね。
「入院中の母のお見舞いに行ったとき、母は『つかまり立ちができるようになったよ』と見せてくれました」。写真提供/新田恵利さん
(次回に続く。
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