〔特集〕正しく知れば怖くない 認知症の「新常識」 50代を迎え人生の折り返し地点を通過。親も高齢になり、「認知症」が身近な問題として徐々に存在感を増してきました。今、私たちが取り組むべきは、認知症を正しく理解し、恐れず、効果的な予防法に努め、適切な医療を求めること。まずは、ありがちな誤解や思い込みを改め、正しい知識を“新たな常識”として身につけることから始めましょう。
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家族が認知症になったとき──
“接し方”を変えたら、父・母も変わりました
親の認知症問題が身近になり、意思の疎通に不安を抱く方も多いのでは?でもご心配なく。認知症の親の介護をしてきた5人の方たちが「対応次第で親は変わります」とご自身の体験を語ってくださいました。
【義母を約13年介護。2017年に看取る】
城戸真亜子さん (画家・タレント)
©徳永 徹
コミュニケーションツールは「介護絵日記」と貼り紙
物忘れが増えたという義はは 母との同居が始まったとき、私が思っていた以上に症状が進んでいたことに驚きました。義父が入院したことを何度説明しても、すぐに「お父さんはどこ?」と聞いてくるのです。そこで紙に書いておくと義母はそれを読み、すんなり納得してくれました。耳で聞く言葉より文字のほうが理解しやすいとわかり、家中に「トイレのスイッチです」「ごみはここに捨ててくださいね」などと書いた紙を貼りました。ポイントは“敬語”。丁寧な言葉遣いの文章は気持ちよく受け取ることができます。義母は読みながら「誰が書いたのかしら。親切な人ね」ですって。可愛らしい反応に思わず抱きしめたくなりました。
私は義母が楽しかった出来事をいつでも何度でも思い出せるように、介護絵日記を書き、目につく場所に置いておきました。愛おしそうに読む義母の姿が嬉しくて、毎日書き続けた介護絵日記は13冊以上。義母が私にくれた言葉もたくさん書いてある宝物です。
「介護絵日記には楽しかった出来事だけを書いていました。そのときの感情が甦るのでしょう、義母はいつも嬉しそうに眺めていました」。
(次回に続く。
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