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介護

町亞聖さん、18歳で始まった母の介護と弟妹の世話。その経験から学んだ「受援力」とは

2025.07.30

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つらくて不安なあなたに伝えたい「私の介護体験」第8回 「受援力」とは、困ったときに誰かに助けを求めることができる力を意味します。元ヤングケアラーの町 亞聖さんは、誰にも頼れず、母の介護や家事を一人で頑張った経験から、介護する側もされる側も、自分らしく生きるために受援力を持つことが大事だと話します。前回の記事はこちら>>

18歳で始まった母の介護と弟妹の世話。学んだ「受援力」の大切さ

町 亞聖さん(フリーアナウンサー)

町 亞聖(まち・あせい)さん

町 亞聖(まち・あせい)さん 1971年生まれ。1995年に日本テレビにアナウンサーとして入社。その後、活躍の場を報道局に移し、報道キャスター、厚生労働省担当記者としてがん医療、医療事故、難病などの医療問題や介護問題などを取材。2011年、生涯現役アナウンサーでいるためにフリーに転身。著書に『十年介護』(小学館文庫)、『受援力“介護が日常時代”のいますべてのケアラーに届けたい本当に必要なもの』(法研)。念願だった東京2020パラリンピックを取材するなど、医療・介護・教育をテーマに取材、啓発活動を続ける。

高校3年の3学期に、突然背負った母の介護

1990年1月。大学受験を目前にしたごく普通の高校3年生の日常が一変しました。町 亞聖さんの母(当時40歳)がくも膜下出血で倒れ、入院中に脳梗塞を併発。右半身麻痺と言語障害の後遺症が残ったのです。町さんは、家事に極めて非協力的な父に「お前が母親だ」といわれ、中学生の弟と小学生の妹の面倒を見ながら炊事や洗濯などの家事をこなし、役所関係の手続きなど慣れない雑事もすべて行いながら残りの高校生活と浪人生活を送りました。

介護保険制度が始まるのは10年も後のこと。周囲に頼れる大人も悩みを分かち合える仲間もおらず、当時はその言葉すら存在しなかった“ヤングケアラー”の走りでした。「誰も褒めてくれないから、時々、大声で“私、頑張ってる!”と叫びながら自転車で暴走していました(笑)。そうやって自分を鼓舞していたんです」(町さん)。

1991年2月、母が退院し、家に戻ってきました。車椅子の母との生活を町さんは、「自宅に帰ってきてからがリハビリの本番でしたが、私たち家族には介護という感覚はなく、ただ創意工夫しながら一緒に暮らした7年間でした」と振り返ります。


介護の足跡

取材・文/浅原須美

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