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支えられたのは、私のほうでした。「私の介護体験」 城戸真亜子さん(画家・タレント)

2025.04.02

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つらくて不安なあなたに伝えたい「私の介護体験」第4回 城戸真亜子さんは、13年間介護したご主人のお母様のことを“母”と呼び“母”と書きます。「“義母”という言葉を使うのは寂しい気がする」とおっしゃって──。優しく細やかなお人柄と“母”への深い愛情、感謝の気持ちがひしひしと伝わってくるお話でした。前回の記事はこちら>>

自信をなくしていた頃に始まった介護。「支えられたのは、私のほうでした」

城戸真亜子さん(画家・タレント)

城戸真亜子(きど・まあこ)さん

(c)徳永 徹

城戸真亜子(きど・まあこ)さん 1961年愛知県生まれ。武蔵野美術大学油絵学科卒業。86年より個展を中心に創作活動を展開。都市のモニュメント、壁画などパブリックアートも多数制作。学研・城戸真亜子アートスクール主宰、数社の社外取締役なども務める。義母の介護体験をもとにエッセー執筆、テレビ出演、講演会など幅広く活動。介護関係の著書に『記憶をつなぐラブレター母と私の介護絵日記』(朝日出版社)、『ほんわか介護 私から母へありがとう絵日記』(集英社)。

貼り紙や絵日記で物忘れ対策。丁寧な言葉で気持ちよく伝える

物忘れが多くなった、料理の味付けがおかしい、部屋が散らかっている──。2002年頃、義父と二人暮らしをしていた義母の変化が、少しずつ城戸真亜子さんの耳に入り始めます。事の重大さに初めて気づいたのは、義父が倒れて入院し、義母がしばらく同居することになった初日。「父が救急車で運ばれたことを忘れて、“家に帰らなくちゃ。お父さんはどこ?”というのです。何度説明しても同じことの繰り返し。口でいってもダメなら、と紙に書くとすんなり納得してくれました」(城戸さん)。

家の中に「トイレのスイッチです」「お母様の部屋です」「ゴミはここに捨ててくださいね」などと書いた紙を貼り、義母を迎える準備を整えていましたが、城戸さんはあらためて“文字の力”を実感。義母が日々の楽しかった出来事をいつでも思い出せるように絵日記を書いて、目につくところに置いておくことにしました。

13年間書き続けた絵日記は、城戸さんの宝物。

13年間書き続けた絵日記は、城戸さんの宝物。

「貼り紙も絵日記も“~です”“~でした”“~してくださいね”と敬語を使って書きました。丁寧な言葉だと気持ちよく受け取ってもらえるかな、と。母は貼り紙を読んで“気をつけてくださいね、だって。誰が書いたのかしら、親切な人ね”なんていってくれるんです。言葉遣いって大事ですね」。


介護の足跡

取材・文/浅原須美

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