• TOP
  • 健康
  • 体の健康
  • 【新連載】紫舟の「休む技術」第1回 “睡眠” ~眠りが、迎えに来る。~

体の健康

【新連載】紫舟の「休む技術」第1回 “睡眠” ~眠りが、迎えに来る。~

2026.09.30

  • facebook
  • line
  • twitter

〔連載〕“休みたくても休めない”あなたに贈る紫舟の「休む技術」 忙しくてゆっくり休めない、朝から疲れている ── 。そんなかたがたへ、書家の紫舟(ししゅう)さんが、医療の知識と実体験から獲得した独自の「休む技術」を届けます。心臓血管外科の澤 芳樹先生の医学的見解を添えて。まずは紫舟さんの人生の最優先事項である睡眠から。

・連載「休む技術」の記事一覧はこちら>>>

[第1回]“睡眠” ~眠りが、迎えに来る。~

書家・紫舟

書を唯一無二のアートに昇華させた世界的書家。アートと科学×技術×医療を融合させた未来の病院を主宰。人を治すアートを創作し、処方箋にアートが加わる日を目指す。撮影/鍋島徳恭

私が人生でもっとも大切にしているもの ── それは「眠り」。心を平らかに保つにも、新しい何かを生みだすにも、毎日のじゅうぶんな眠りは欠かせません。かつての私は、睡眠リズムが乱れ、朝からぐったり、目の下にはクマ……。なんとか負のスパイラルから抜けだそうと考えだしたのが、次にご紹介する3ステップの “眠る技術” です。

効果は? ── てきめん! 眠りを得た私の心身は、みるみる上昇気流に乗りはじめたのです。

【3つの処方箋】



(1)二枚目のまぶたを閉じる

ベッドに横になったら、まずまぶたを閉じ、イメージで眼球を目の奥に引っ込ませましょう。そしてさらに目の中にもう一枚まぶたがあると想像し、その “二枚目のまぶた” を下から上へゆっくり閉じます。
[あなたの眼球は目の奥深くにしまいこまれ、“二枚目のまぶた” がアイマスクのようにしっかり覆っています。もう簡単には開きません]

(2)睡眠中の呼吸をまねる

ふだんより長~くゆったり、静かな呼吸を意識します。肺を大きくふくらませながら、吸ってー、吐いてー、吸ってー、吐いてー。「すーすー」寝息もたてましょう。「ぐーがー、ぐぁあ~~がぁあ~~」いびきをかくのもいいですね。
[呼吸には心と体を導く力があります。睡眠中の呼吸をまねて心身をおちつかせ、ゆったりと眠りを誘いましょう。気づけば、いつのまにかあくびが「ふわ~~」]

(3)全身をゆるめ緊張を手放す

眉と眉の間を開いて「だらだら~」。上と下の奥歯を離して口のなかを「ぽかーん」。舌と喉をリラックスさせて「ゆるゆる~」。次に肩の力を抜いて両腕を「だらーん」、手のひらは天井に向けて、指先も「だらり~」、お尻の穴も「ゆるり~」、太ももから足首にかけても「ゆらゆら~」。
[歯ぎしり、無呼吸、いびきなど睡眠中のトラブルの多くは、顔の緊張が原因。顔、全身の順で筋肉をゆるめましょう]

……ほら、眠りがあなたを迎えにきました。

【医学見地から】

自己催眠法、呼吸法、筋弛緩法。3つが合体したユニークな睡眠法

この技術は眼球、呼吸、筋肉の緊張を睡眠時の状態に近づけることで眠りに誘導する自己催眠法だと考えられます。

(1)の「眼球を目の奥に引っ込ませる」イメージは面白いことに、紫舟さんが、動物の目が睡眠中に引っ込み、何かを見ようとするときに少し飛び出すことに気づいて考え出した方法だそうです。

似た意味で私が行っているのは、目を上に向けてからまぶたを閉じる方法。こうすると余計なことを考えなくなるのです。人は深い眠り(ノンレム睡眠)のとき、目の周りの筋肉がゆるんで眼球が上転し、同時に論理的思考や情報処理を司る前頭葉の働きがOFFになっています。

眠れない最大の理由は、考えすぎること。つまり入眠のコツは、ベッドに入ったら前頭葉をできるだけ早くOFFにすることなのです。

そのためには交感神経(活動時や緊張・興奮状態で優位)を鎮め、副交感神経(休息時やリラックス状態で優位)を高めることが必要です。

(2)のゆっくりした呼吸も(3)の筋肉を弛緩させる方法も、副交感神経の働きを高め、心身の興奮を鎮めることがわかっています。「眠る技術」はユニークでありながら、医学的にも効果の期待できる睡眠法だといえます。

大阪けいさつ病院 総長
澤 芳樹 先生

第32回日本医学会総会(2027年)の会頭を務める医学界のリーダーであり、日本を代表する心臓血管外科医。iPS細胞由来の心筋細胞シートなど最先端再生医療の研究開発、一般への普及に努め、“心臓病で亡くなる人がいない世界”を目指す。



比べない。
順位づけしない。
批判しない。
すると體(からだ)は安心する。
追わず、捉われず。
急いでも焦らず。
すると心が休まる。

携帯を手放し、考え事は脇に置く。
明日のことは明日に。
人の計らいを離れ、心を空(くう)に還す。
大いなる流れの中で、万物の流れとひとつに空然と身をゆだねていく。


今月の「紫舟だより」

大人も子どもも書で手紙を。「ラブレター プロジェクト」を今年(2026年)も10月に開催します。

紫舟さんから直接、手ほどきを受けられる毎年人気のワークショップです。表現力のある自分らしい字を書けるよう導き、1メートルを越える和紙に大切な人に思いを伝える手紙をしたためます。恵比寿ガーデンプレイスにて2026年10月10日開催。事前申込制。詳細はこちらから。


(この連載の一覧>>)

この記事の掲載号

『家庭画報』2026年10月号

家庭画報 2026年10月号

取材・文/浅原須美 イラスト/藤原涼子

  • facebook
  • line
  • twitter

12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 09 / 30

他の星座を見る

Keyword

注目キーワード

Pick up

注目記事
12星座占い今日のわたし

全体ランキング&仕事、お金、愛情…
今日のあなたの運勢は?

2026 / 09 / 30

他の星座を見る