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定期的に「見え方」をチェック。加えて年1回以上の検診や眼鏡の見直しが目を守る

2026.08.07

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一生見える目を守る!大人の眼科教室 新連載(後編)「最近、目がかすむ」「見えづらい」──。それは老眼のせいだけではないかもしれません。緑内障や加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)、病的近視など、失明に繫がる病気の多くは、自覚症状なく進行します。本連載では、近視の最先端研究に携わる“総合眼科医”である大野京子教授が、「一生見える目」を守るための最新知識と予防法をわかりやすく解説します。・前編の記事はこちら→

“見える”は守れる!今始めたい、目の総点検

東京科学大学大学院医歯学総合研究科
眼科学分野教授・医学博士
大野京子先生

大野京子先生

おおの・きょうこ 横浜市立大学医学部卒業。東京医科歯科大学(現・東京科学大学)准教授を経て2014年より現職。眼科専門医。日本眼科学会専門医指導医。日本近視学会理事長。専門は網膜・視神経疾患、強度近視。強度近視・病的近視研究の世界的第一人者として知られ、近視医療の女王(クイーン・オブ・マイオピア)とも称される。さまざまな眼科疾患に対し、安全で高度な先端医療を提供している。眼球部分を3次元化する画期的な眼球3D MRIの開発者。

“見える”を守る目の3つの習慣

見えにくさや違和感を見逃さず、ふだんから目の健康管理を習慣にしましょう。

(1)片目ずつ見え方をチェック
私たちはふだん、両目で補い合いながら物を見ているため、片方の目に異常があっても気づきにくいもの。片目ずつ30㌢ほど離したカレンダーなどを見て、ゆがみやぼやけ、見えない部分がないか確認を。


(2)年1回は目の定期検診を
年1回、視力、眼圧、眼底の眼科検診を受けましょう。必要に応じて視野検査やOCT(視神経線維の厚みを測定する画像検査)を組み合わせると万全です。

(3)眼鏡や老眼鏡をこまめに見直す
合わない眼鏡やコンタクトレンズを使い続けていると、疲れ目や見えづらさの原因になることも。老眼鏡を活用し、ライフスタイルに合わせて見え方をこまめに調整し、定期的に更新しましょう。

「見える」を守る目の健康3習慣 早期発見で失明から目を守る

近視の進行を抑制する“次世代眼鏡”が新発売

近年、子どもの近視は世界的に急増しています。背景にあるのが、スマートフォンやタブレットの長時間使用です。小さな画面を至近距離で見続ける生活は、成長期の子どもの目に大きな負担をかけます。しかも、いったん進行した近視を"元に戻す"ことは簡単ではありません。

そしてこの度、「ゲームチェンジャー」ともいえる画期的な方法が実用化され、大きな注目を集めています。それが、小児用近視進行抑制レンズです(適応年齢5~18歳)。2026年6月からHOYA社の「MiYOSMART(ミヨスマート)」と、ニコン・エシロール社の「エシロール® ステレスト®」というレンズが日本でも発売されます。

これは、レンズ周辺部に特殊なマイクロレンズを配置することで、眼軸長が前後に伸びるのを抑制する仕組みです。近視は、眼軸長が伸びることで進行しますが、このレンズは、網膜の少し手前に焦点を結ぶことで、「これ以上眼軸長を伸ばさなくてよい」という信号を脳に送り続けます。近視進行を50パーセント以上抑えられる可能性があり、世界的にも非常に注目されています。購入には近視進行抑制レンズを扱う眼科医の診察を受け、処方してもらう必要があります。

特に子どもの近視は、将来の緑内障や網膜剝離などを引き起こすリスクがありますから、早い段階から予防的に対策することが重要です。「近視になったら眼鏡をかける」だけではなく、「近視の進行を食い止めるために眼鏡をかける」という時代がすぐそこまで来ているのかもしれません。

連載「大人の眼科教室」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2026年08月号

家庭画報 2026年08月号

撮影/本誌・大見謝星斗 イラスト/ナカオテッペイ 構成/石井栄子

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