〔特集〕ウェルネス温泉新時代「美・活・整」の湯宿へ 世界に誇る日本文化、温泉。日本人は古くから、自然の恵みである温泉を健康維持や治療にも利用してきました。特集では、温泉力の中でも「美肌」「活力」「整い」に注目。温泉の効能と極上の滞在を堪能できる、ウェルネス温泉宿をご紹介します。
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日本の温泉トリビア
入浴編
入浴前は甘いお菓子で糖分補給を
北海道・登別温泉「滝乃家」では、手製の羊羹、抹茶が振る舞われる。(撮影/阿部 浩)
もともと血糖値が低い空腹時に入浴すると、値がさらに下がり、湯あたり(頭痛、めまい、吐き気等)を起こすなど具合が悪くなることがあります。温泉宿の部屋に用意されているお饅頭などの甘いお菓子は、「甘い物を食べて血糖値を上げてから入浴してください」という、医学的理由に基づく宿からお客様への心遣いなのです。
要介護者の症状の維持・改善に効果
温泉を習慣的に利用すると介護予防に繫がる、との興味深い研究結果が明らかになりました。東京都市大学の早坂信哉教授らが熱海市のデータをもとに調査し、自宅に温泉を引き内風呂で温泉に入れる環境にある人は、そうでない人に比べて介護状態が維持・改善しやすいことがわかったのです。
温泉設置の有無と介護状態の変化の割合
2回以上介護認定を受けている2194人を対象に、2017年時点での介護状態の変化を温泉設置の有無で比較した。
S Hayasaka.Association between havinga hot spring water supplyin the home andprevention of long-term care. 2018.
就寝直前の入浴は控えるが吉
夜遅く温泉に入ったら眠れなくなった。こんな残念な思いをしないよう、入浴は就寝の90分前までにすませましょう。良質な睡眠は上がった体温が下がったときに得られます。40度10分間の全身浴で体温は0.5~1度上昇し、約1時間半後に下降。どうしても入りたいときはサッと2~3分で。
色付きの温泉では“上がり湯”を
pH値は温泉分析書で確認できるが、色がついていたら上がり湯を。
アルカリ性(pH値8.5以上)や酸性(pH値2〜3未満)の湯は、肌への刺激が比較的強く、長く付着させると肌が荒れることがあるそう。浸かった後は必ず上がり湯で流しましょう。㏗値が不明のときは“色がある、においがある、ぬるぬる・ピリピリするときは上がり湯”を目安に(一部例外あり)。
静養向きの温泉探しは「国民保養温泉地」で
自然に囲まれた温泉でゆっくり静養したいとき、旅先選びの参考になるのが「国民保養温泉地」。温泉法に基づき泉質や湯量、自然環境、医学的管理、災害への取り組みなどの条件を満たした温泉地を環境省が指定したお墨付き。安全安心でかつ効果効能も期待できる、失敗のない温泉選びに役立ちます。
国民保養温泉地である鳥取県・岩井温泉「岩井屋」の大浴場「祝いの湯」。
四国で初めて指定された愛媛県・湯ノ浦温泉モニュメント。
環境省「国民保養温泉地」(指定地は全国79か所)
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