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がんと診断されたときから「4つの苦痛」を和らげるケアを。QOLが向上し生存期間も延長

2026.01.16

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早期から支えてもらうことで生存期間が延長する可能性も

「患者さんを支えるケアがQOLや予後によい効果をもたらすことはさまざまな研究によっても明らかになっています」と山本先生はいいます。最も有名な研究は、2010年に米国のテメル医師らが発表した論文です。早期からの緩和ケアによって患者の生存期間が延長する可能性があることが報告され、世界中から注目されました。

テメル医師らは、転移を伴う非小細胞肺がんと診断された151人の患者を「標準的ケア+緩和ケア」と「標準的ケアのみ」にランダムに分け、前者には転移と診断されてから定期的に緩和ケアの診療を行い、後者には通常と同様に必要時に緩和ケアの専門家の診療を行いました。その結果、前者は後者よりもQOLが良好で抑うつが少なく、しかも終末期に抗がん剤治療などを受けている割合が少なかったにもかかわらず、生存期間の中央値が有意に長かったのです。

どのような苦痛も抱え込まず医療者に伝えることが適切なサポートを受ける極意

がんサポーティブケアに関する情報を知りたい

●日本がんサポーティブケア学会
※同学会では、医師・医療機関の照会および医療相談は受け付けていません。
http://jascc.jp/


●がん情報サービスがん相談支援センターを探す
※サポーティブケアに関する相談は、近くのがん相談支援センターへ。センターが併設されている医療機関にかかっていなくても相談できます。 https://hospdb.ganjoho.jp/kyoten/soudansearch
その後の研究でも早期の緩和ケアが有効であることがわかってきています。またWHO(世界保健機関)でも2002年に早期から提供されるべきケアであると緩和ケアの定義を修正しています。「がんサポーティブケアにおいても同様の効果が期待できます。がんと診断されたときから4つの苦痛を和らげるケアを受け、QOLの維持・向上を図りましょう」と山本先生。

次回以降は、4つの苦痛にどのようながんサポーティブケアが提供されるのか具体的に紹介していきます。

連載「がんサポーティブケア」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2026年01月号

家庭画報 2026年01月号

取材・文/渡辺千鶴

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