
また、東洋医学の「水毒」によって頭痛が起こっている可能性も指摘します。
「東洋医学では、体内にある血液以外の水分を『水(すい)』と呼びますが、この水が過剰に溜まった状態が水毒です。水の飲みすぎや代謝の低下などによって水毒に陥ると、血液中の水分量が増えて頭の血管が拡張し、頭痛を感じます」
“雨の日は頭が痛くなる”という人も、多くは水毒なのだそう。
「体の内側だけでなく、外からも余分な水が入ってくるような環境は水毒の人にとって大敵。湿気が多い日や雨の日は体調を崩しやすく、頭痛も出やすくなるでしょう」(石原先生)
意外なところでは、水毒が目に由来する頭痛にも関係しているということです。
「目の奥は『眼房水』という水で満たされています。水毒になると、この眼房水の量が増えて目がわずかに張ったような状態になり、目の奥が痛み、頭痛にもつながります」(石原先生)
水は生きていくうえで欠かせないものですが、摂りすぎは体調不良の原因に。摂った水分がうまく排出されないと体が冷えて、頭痛や胃腸症状などを引き起こします。
「いつも傍らに飲み物を置いて無意識に飲んでいる人がいますが、こうした飲み方は水分の過剰摂取につながります。芸能人やインフルエンサーのなかには美容のために大量の水を飲むという人がいますが、あれは特殊な例。汗や尿などで出る量に合わせて飲むのが基本で、特に医師などから指示を受けていない場合、1日1~1.5L程度で十分です。ちなみに朝起きたとき、午前中、昼、午後、夕方、入浴後、寝る前と1日7回コップ1杯(200ml)ずつ水を飲むと、それだけでもう1.4Lになります」(石原先生)
切れ目なく水分摂取をしている人や健康のためにと多めに水を飲んでいる人は、飲む量を見直す必要があるかもしれません。
「頭や体が重だるい、胃がちゃぷちゃぷいう……というような人は体内に余分な水が溜まっている可能性が高いので、サウナや岩盤浴で汗を流すと効果的。その後は水の飲みすぎに気を付けつつ、軽い運動やストレッチを習慣にして、水分代謝を正常に整えましょう」(石原先生)
*次回は、頭痛に効くセルフケアや薬の使い方についてお伝えします。
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