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水に含まれるミネラルが健康を促進。疲れやむくみを軽減する水の飲み方とは?

2025.12.15

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飲み方と巡らせ方で、軽やかな毎日を 水を意識するだけで、不調はぐっと軽くなる むくみ、だるさ、疲れ、冷え──。体の不具合を感じたら、水とのつきあい方を見直すとき。水が心身を整える仕組みと、疲れを軽くする飲み方とは?

別冊『医学画報』に関する記事一覧はこちら>>>

血液・リンパ液・細胞内液……水の巡りが健康のカギ

教えていただいたのは
もりしたクリニック 院長
森下克也先生
心療内科医、医学博士。久留米大学医学部卒業後、浜松医科大学医学部附属病院心療内科に勤務。浜松赤十字病院、法務省矯正局、光生会病院を経て現職。心と体の両面から健康を考える診療を行い、水と生活習慣のかかわりについても啓発を続けている。

心療内科医、医学博士。久留米大学医学部卒業後、浜松医科大学医学部附属病院心療内科に勤務。浜松赤十字病院、法務省矯正局、光生会病院を経て現職。心と体の両面から健康を考える診療を行い、水と生活習慣のかかわりについても啓発を続けている。


日常感じる体の不快な症状は、体内を巡る水の滞りや不足と深くかかわっています。不調を治す水の飲み方に関する著書もある心療内科医の森下克也先生は、「体内の水は4種類に分かれ、バランスよく循環することで心身の調和が保たれます」と話します。その4種類とは、血液・リンパ液・細胞内液・脳脊髄液。血液は酸素や栄養を運び、リンパ液は老廃物を回収。細胞内液は代謝を支え、脳脊髄液は神経を守って精神の安定に影響します。この流れが滞ると、不眠や気力低下などさまざまな体の不具合を招くのです。


1日に出入りする水の量(目安) また、水には軟水や硬水など種類がありますが、注目したいのは水に含まれるミネラルです。カルシウムは骨や神経を守り、マグネシウムは代謝や筋肉の働きを調整。カリウムは塩分を排出してむくみを防ぎます。量は微量でも、日常的に口にすることでじわじわと体を支えてくれるのです。「硬度や種類にこだわりすぎる必要はありませんが、安心して飲める水を毎日飲み続けることが基本です」(森下先生)。

水に含まれる代表的なミネラル

水に含まれる代表的なミネラル

1日1500mlを「3:5:4」で取り入れる

次に大切なのが飲み方です。目安は「体重1キロあたり、1日30ml」。つまり、体重50キロなら約1・5L、60キロなら約1・8L。この量を「朝・昼・夜=3:5:4」の割合で、こまめに分けて飲むと吸収されやすいといいます。朝は目覚めの一杯で代謝を促し、昼は活動中に意識的に補給。夜は就寝前に少量をとって脱水を防ぎましょう。胃酸が薄まり、消化能力が低下するので、食事中や食後のがぶ飲みを避けることも大切です。「水を意識的に飲むには、飲む時間を決める、お気に入りのボトルを使うなど、行動に結びつける仕掛けが効果的です」(森下先生)。加えて、リンパ液の流れをよくするエクササイズを取り入れると、むくみやだるさの軽減につながります。

日常に取り入れたい水の巡りをよくするエクササイズ

3種類のふくらはぎ ストレッチ●タオルを使って
寝転んだ状態でタオルを足の裏に引っかけ、膝を伸ばして両手でタオルの端を引っ張る。30秒ほどそのままの状態を保つ。もう片方の足も同様に行う。

●両足で ●両足で
階段などに立ち、ゆっくりかかとを落とす。5~10秒間静止し、再びゆっくりとかかとを上げ、5~10秒間静止する。 ●片足で ●片足で
両足と同じ方法を片足ずつで行うと、効果はより高まる。

手足の指もみ 手足の指を先端から付け根に向かって絞るようにもむ。足の指の付け根は、リンパ腺の働きを活発にするため、丁寧に。手と足それぞれ2分間ずつ行う。

(次回に続く。)

家庭画報2025年12月号別冊付録より。

この記事の掲載号

『家庭画報』2025年12月号

家庭画報 2025年12月号

イラスト/佐々木 公(sunny side) 取材・文/冨部志保子

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