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東洋医学で女性は体質的に冷えやすく、むくみやすい。巡りアップの鍵は血流改善

2025.11.11

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疲れ、冷え、不眠…etc。「なんとなく不調」の改善法(9) 女性に多い「なんとなく不調」。病気ではないものの体調がすぐれず、痛みや不快感を抱えている状態を指します。寒くなってくると気になるのが冷え。冷えることでむくみも出やすくなる時期です。そこで、医師の石原新菜先生に「冷えとむくみ」の原因について伺います。連載一覧はこちら>>
お話を伺った方
石原新菜先生

いしはら・にいな 医師、イシハラクリニック副院長。幼少期をスイスで過ごし、帰国後は伊豆の緑豊かな環境に育つ。帝京大学医学部卒業後、同大学病院で2年間の研修医を経て、現在は父、石原結實のクリニックで治療にあたる。漢方医学、自然療法、食事療法に詳しく、わかりやすい医学解説と親しみやすい人柄から講演や各種メディアでも活躍中。


冷えとむくみは切っても切れない関係

冷えは女性特有の悩みと思われがちですが、男女問わず多くの現代人が冷えに悩んでいるといわれます。

「今から70年ほど前、東京大学医学部の田坂定孝教授が日本人3000人以上の体温を測定したことがあります。そのときの平均体温は36.9度でしたが、今の皆さんの平熱はいかがでしょう。この数字より低い方が多いのではないでしょうか」と、石原新菜先生。



事実、2000年以降に行われた別の調査では、日本人の平均体温は36度台前半に下がっており、それだけ体が冷えているといえます。

「現代人の多くは運動不足や生活習慣の乱れ、ストレスなどによって血流が低下しています。それによって基礎代謝が下がり、冷えるのです。冷えると血流が悪くなり、体のすみずみまで酸素や栄養が行きわたらなくなると同時に、二酸化炭素や老廃物、余った水分が回収されずに溜まって、むくみにつながります。水が溜まることで、さらに体が冷える。まさに悪循環です」(石原先生)


冷えの原因は筋肉量の少なさとホルモンバランスの乱れ

連載第2回第5回でもお伝えしているように、男性に比べて筋肉量が少ない女性は、冷えを感じやすい体質です。また、女性はホルモンバランスが崩れやすく、それによって自律神経も乱れて血流が悪化する傾向があります。さらに、更年期には女性ホルモン「エストロゲン」の分泌量が急激に減少することで、より血の巡りが悪くなり冷えやすくなります。

冷えがちな女性が多いことには理由がある。

冷えがちな女性が多いことには理由がある。

一方、男性は女性より筋肉量が多く、ホルモンバランスの変動も少ないことから、冷えにくいといわれますが……。

「一般的にはそうですが、実は男性でも冷えやすい体質の人はいます。東洋医学の考えに沿ってご説明しますね」(石原先生)


冷えやすい「陰性」体質の女性が多い一方、男性は?

東洋医学では、体質を陰性と陽性の2つに大別します。陰性は水を溜め込みやすく冷えやすいタイプ、陽性はエネルギーに満ちて体温が高いタイプです。

「ほとんどの女性は生まれつき陰性体質です。ですから、冷えたりむくんだりしやすいのは当然なんですね。反対に、ほとんどの男性は陽性体質ですが、ほっそりとした体つきで顔色が白っぽい男性は、陰性体質の可能性があります。その場合、女性と同じく冷えに悩まされることになります」(石原先生)

男性でも「陰」体質の人は冷えやすい。

男性でも陰性体質の人は冷えやすい。

女性はもとより、男性でも冷えやすい体質の人は、意識して体温を上げていくことが大切です。体温を上げるためには血流促進が欠かせません。

「体温が1℃上がると基礎代謝は12~13%上がり、免疫力もアップするといわれています。冷えとむくみの緩和はもちろん、さまざまな健康効果を得られるので、入浴やストレッチなどで日頃から血流改善を心がけてください」(石原先生)

*次回は、冷えとむくみを改善するセルフケアについてお伝えします。

写真/PIXTA

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