百寿者日本一の地域に学ぶ
豊かな地域食が健康長寿の秘訣

京丹後市に健康な高齢者が多い理由を京都府立医科大学と市立弥栄病院が共同で調査したところ、豊かな地域食が挙げられました。
京丹後では四季折々の食材が食卓に並び、主食は全粒穀物、主菜は魚介類、副菜には豆類、いも類などの根菜類、デザートには季節の果物を日常的に食べています。これにより、京丹後の人々の腸には酪酸菌が豊富であることがわかっています(次回の記事で掲載予定)。

さらに、血管の若さにも影響していると考えられます。人は血管から老化し、心疾患や脳血管疾患を引き起こしますが、京丹後では80歳以上、なかには100歳以上でも60~70代の血管年齢を保つ人がいることが判明。
酪酸菌の多い腸と血管の若さを保つ食生活や生活習慣が、百寿者の健康の鍵であると推測されます。
百寿者が全国平均の約3倍
100歳以上の高齢者の割合(人口10万人あたり)
京丹後市の健康長寿について調査する「京丹後長寿コホート研究」の2023年のデータでは、人口10万人あたりの百寿者の割合は、京都府全体の83.59人に対し、京丹後市は226.32人。京都府全体の約2.7倍で、日本一の長寿地域です。
(次回に続く。
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