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うつや不安を防ぐセルフケア。うつ病の「リスクが高い」性格やタイプ、さまざまなケース【専門医が解説】

2025.05.14

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過去のつらい経験を話せない人が多い

織戸先生によると、“親が喜ぶからがんばってきた。今も完璧であろうとしてしまう”“不仲な両親を取り持つのに懸命だった。今も自分から人が離れるのが怖い”など生育環境の影響が人生の意思決定や人間関係に及び、うつや不安に苦しむ女性は多いそうです。また、虐待、家庭内暴力(DV)、性被害、貧困、いじめなど幼少期からのトラウマがうつや不安の原因になっている場合もあります。共感性が乏しい夫との暮らしで苦しんでいる女性もいます。

「つらい思いを誰にも話せなかったという患者さんがたくさんいます。やはり日本には心の内を明かさない“沈黙の文化”があるようです」。

前回の記事でのうつを疑う変化がみられたとき、強い不安が募ってきたとき、そこに不眠や過眠、疲れやすさ、心因的な背中や腰の痛み、便秘や下痢を繰り返す過敏性腸症候群などの身体症状を伴うときには、「迷わず精神科や心療内科を受診してほしいですね」と織戸先生は話しています。


ストレスを感じたときの対処法

織戸先生おすすめのストレス対処法を紹介。何から始めてもよいし、いくつも並行してもOK。

●まずは心身の声を聴き、自分の状態に気づく

●朝の光を浴びて、睡眠を十分にとる

●意識的に心と体の休養をとる。「ときにはまあいいか〜」と気持ちを緩めるのがおすすめ

●バランスのよい食事を心がける(たんぱく質やビタミンB群、ミネラルを含む食品、緑茶など)

●簡単腹式呼吸法を行う

●森林浴をする。また植物から抽出した精油成分やハーブを使う

●ヨガ、ストレッチ、ウォーキング、ジョギングなど心地よいと感じる運動をする

●自分の思いを溜め込まず、相手に伝えてみる(「あなたは~でしょ」という“You message”ではなく、「私は〜と思うの」という“I message”で)

●自分の小さな努力を認め、誉め言葉にも素直に耳を傾ける

●ストレスを抱え込まず、ときには誰かを頼る。友人でも家族でも医療者でもよい

●安らぐ“モノ”(柔らかいクッション、布団、大好きな人やペットの写真、植物、石、本など)、“こと”(マッサージ、ネイルケア、メイクアップ、音楽を聴く、絵や動画を見る、ペットと遊ぶなど)、“場所”(自分の好きな部屋、カフェ、公園、図書館、美術館、道など)を持つ

●木漏れ日、ろうそくの揺れる炎、雨音、波の音、小川のせせらぎなど“1/fゆらぎ”(予測できない周波数で、心地よさを与える)を発するものに触れる


連載「知っておきたい女性のからだと健康」の記事一覧はこちら>>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2025年05月号

家庭画報 2025年05月号

取材・文/小島あゆみ

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