国内
2020/02/28
“静寂”を味わえる、とっておきの場所へ「秘密の京都」 第6回(全12回) 多くの観光客で賑わう街の喧騒から逃れ、静かに、心豊かに古都の魅力を堪能できる。そんなとっておきの場所が、京都にはまだたくさんあります。非公開の寺院で特別な体験をし、地元のかたが愛する名店の味に舌鼓を打ち、美の新名所で心を潤す……。この春、“秘密の京都”があなたの訪れを待っています。前回の記事はこちら>>
賑わう市街地や観光地も朝ならば人も少なく、ゆっくり過ごせます。
喫茶店のモーニングが好きな吉岡さんのお気に入りは町家を再生した「市川屋珈琲」。
コーヒーとフルーツサンドを楽しんだ後、五条界隈を散策するのがおすすめのコースです。
「喜心さんの和食は家庭的で京都らしい朝ご飯。朝の祇園はとても静かで本来の京都の姿があります」(永松さん)。
甘党ならば最新のパティスリー&カフェへ。早起きする値打ちありの3軒です。
京都の名店「イノダコーヒ」に18年勤めた市川陽介さんが、祖父の住まいだった築200年の町家を改修して始めた喫茶店。
風格のある空間の中、まろやかなコーヒー(470円)や旬のフルーツサンド(1130円)を陶芸家の父と兄が制作した器で提供しています。
味、空間、ロケーションのすべてで京都を体感できる1軒です。
市川屋珈琲(いちかわやこーひー)
住所:京都市東山区渋谷通東大路西入ル鐘鋳町396-2
TEL:075(748)1354×8時~18時(LO)
定休日:火曜、第2・第4水曜
建仁寺の北に位置する、一汁一飯を基本とする朝食(2500円)のお店。
土鍋炊きのご飯は煮えばなからお焦げまで楽しめ、具だくさんの汁物は季節で食材が替わる京白味噌の豚汁、季節野菜の汁物、海鮮和風トマト汁から選ぶことができます。
体に優しくボリュームも程よい、女性好みの朝ご飯です。
朝食喜心kyoto(ちょうしょくきしんきょうと)
住所:京都市東山区小松町555
TEL:075(525)8500
営業時間:7時30分~13時30分(最終入店、1時間30分ごとの5部制)
定休日:木曜
URL:https://www.kishin.world/
昨年2019年12月に誕生した3人のパティシエによる革新的なスイーツラボ・ブランド。
オリジナルの型を使って作る「bin赤」と「rau緑」(各1200円)は斬新にして和菓子へのリスペクトも込められたデセール。
「見た目、味わい、ネーミングのすべてに驚きがあります」と永松さん。
ラウ カフェ
住所:京都市下京区河原町通四条下ル2丁目稲荷町318-6GOOD NATURE STATION 3階
TEL:075(352)3712
営業時間:10時~20時
定休日:不定休
URL:https://goodnaturestation.com/restaurant/rau_cafe/
永松仁美(ながまつ・ひとみ)さん
現代作家の器や西洋骨董を扱うショップ&ギャラリー「昂KYOTO」店主。独自の審美眼に定評があり、「The Hotel Seiryu Kyoto Kiyomizu」のアートコーディネートを担当。
吉岡更紗(よしおか・さらさ)さん
京都で200年続く「染司よしおか」6代目。父・吉岡幸雄氏亡き後、工房を継ぎ、染色家としての制作活動を中心に、大学での講義やイベント企画などでも活躍。
01 京都・仁和寺で知る“世界遺産に宿泊する喜び”。賀来千香子さんが体験
02 八坂の塔を眺めながら優雅な滞在を楽しめるホテル【パーク ハイアット 京都】
04 京都・宝厳院の非公開エリアを貸切に!一夜限りの特別夜会
05 京都人が愛する美味処を1泊2日プランでご紹介【1日目】
表示価格はすべて税抜きです。
撮影/伊藤 信、内藤貞保 取材・文/西村晶子
※宿泊には別途宿泊税がかかる場合があります。料金には別途、消費税やサービス料がかかることがあります。美術館の入館料は税込み価格です。表示されている宿泊料金はシーズンの最低料金です。料理は状況によって、一部メニューや食材、盛り付けが異なる場合があります。
『家庭画報』2020年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。
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