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東京国立博物館にて 特別展『大徳寺 本朝無双之禅苑』が開催中 禅の至宝が一堂に

2026.10.20

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〔特集〕開創700年 孤高の禅刹 大徳寺──非公開の至宝を訪ねて 1326年、京都・紫野の地に大燈国師宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)によって開創された大徳寺は、峻烈な禅風を今に伝え、「孤高の禅刹」と呼ばれています。開創700年を機に催される展覧会にちなみ、通常は完全非公開の「金毛閣」や至宝の数々を誌面にて特別公開。禅と美の真髄へご案内します。

・特集「大徳寺──非公開の至宝を訪ねて」の記事一覧はこちら>>>

開創700年記念 特別展『大徳寺 本朝無双之禅苑』
禅の至宝が一堂に
峻烈なる禅風に触れる

利休が完成させた金毛閣(三門)内部の再現展示や、初公開の「千利休立像」、三門楼上のご本尊「釈迦如来坐像」ほか、通常非公開の至宝が揃う特別展。珠玉の禅宝の一端をご紹介します。


展示イメージです

開祖・宗峰妙超大燈国師の開創以来、700年。孤高の禅寺と称される臨済宗大徳寺派大本山である大徳寺は、宗峰妙超の峻烈な禅風を脈々と受け継ぐとともに、禅と芸術、文化を育て磨く場でもありました。京都・紫野の地に、別院2か寺と20以上もの塔頭を有する巨刹ですが、ほとんどの塔頭の入り口には今日も「拝観謝絶」の木札が掲げられ、その禅風を守っています。

本展『開創700年記念 特別展 大徳寺 本朝無双之禅苑』は、1985年4月に京都国立博物館で開催された『大徳寺の名宝』展以来、実に41年ぶり。東京国立博物館の学芸員、三笠景子さんは「大徳寺は長らく秘密のベールに覆われてきた存在。通常非公開の名宝が一堂に会することは東京では初めてであり、大変貴重な機会です」と語ります。

千利休立像や、当代随一の絵師たちがこぞって制作した塔頭の壁画や襖絵、仏像……。禅と茶の湯の真髄、歴史の息吹を体感しに、足を運ばれてはいかがでしょう。

「本朝無双の禅苑」と認めた宸翰(しんかん)
国宝「後醍醐天皇宸翰置文」

南北朝時代・元弘3年(1333) 大徳寺蔵 後期展示
後醍醐天皇が宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)に宛てた宸翰で、宗峰の門弟のみが大徳寺住持職を相承するように定めた置文。宋風の流麗な書風は白眉のもの。

大徳寺開山53歳の円熟境の姿
国宝「宗峰妙超像」

自賛 南北朝時代・建武元年(1334)大徳寺蔵 前期展示
峻烈な宋朝禅を鼓吹していた南浦紹明(なんぼじょうみょう)の法をつぎ、大徳寺を開いた宗峰妙超53歳の円熟境の姿。

松平不昧公が愛した高麗茶碗の傑作
国宝「大井戸茶碗 喜左衛門井戸」

韓国慶尚南道 朝鮮時代・16 世紀 京都・孤篷庵蔵 通期展示
井戸茶碗の中でも大名物と知られた名碗。松平不昧が所持し、不昧の没後、1822年に孤篷庵に寄進されたもの。

天王寺屋津田宗及が所持し、その子江月宗玩(こうげつそうがん)が伝えた
重要文化財「油滴天目」

中国北方 金時代・12〜13世紀 京都・龍光院蔵 2026/11/25~12/6 展示
腰の丸い椀形の小さな天目。津田宗及の子、江月宗玩が第2世をつとめた龍光院の什物として伝えられている。

東洋一の名画、牧谿による水墨芸術の最高傑作
国宝「観音猿鶴図」

牧谿(もっけい)筆 中国 南宋時代・13世紀 大徳寺蔵 前期展示
13世紀宋末元初に活躍し、中唐以来の水墨技法を総合した牧谿筆。猿鶴図には、足利義満の所蔵印が捺されている。

撮影/本誌・西山 航 取材・文/小松庸子

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