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開創700年 大徳寺──非公開の至宝を訪ねて(3)仏涅槃図と雲竜図 禅の美を今に伝える仏教絵画

2026.10.19

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〔特集〕開創700年 孤高の禅刹 大徳寺──非公開の至宝を訪ねて 1326年、京都・紫野の地に大燈国師宗峰妙超(しゅうほうみょうちょう)によって開創された大徳寺は、峻烈な禅風を今に伝え、「孤高の禅刹」と呼ばれています。開創700年を機に催される展覧会にちなみ、通常は完全非公開の「金毛閣」や至宝の数々を誌面にて特別公開。禅と美の真髄へご案内します。

・特集「大徳寺──非公開の至宝を訪ねて」の記事一覧はこちら>>>

仏涅槃図──仏殿
雲龍図──法堂

[仏涅槃図]年に一度涅槃会に掛けられる6メートル超の狩野松栄の大作

1665年に再建された仏殿にて。毎年、2月15日の涅槃会に掛けられる狩野永徳の父、松栄の畢生の大作「仏涅槃図」。「涅槃とは、煩悩が完全に消え去った悟りの境地を表す言葉。涅槃図とは釈迦が亡くなる場面を描いた絵画のこと。縦6.7 ×横3.8メートルの圧巻の大作は、三大涅槃図とも呼ばれ、色彩の鮮やかさと流麗な筆使いが見どころ。牡丹唐草文による周囲の“描表装(かきびょうそう)”も松栄が筆で描いたもの」と、写真の福代洋道宗務総長。2026年の秋の大徳寺展前期展示が決まっている。

[雲龍図]狩野探幽筆“鳴き龍”

1636年、開山大燈国師300年遠忌に際し再建された法はっとう堂。修行僧に法を説くための建物で、法の雨を降らせる。「天井に描かれた雲龍図は狩野探幽35歳の作品。雲中から龍が現れ、あたかも雷鳴が轟くような趣がありながら、かといって恐ろしい龍の顔ではなく憎めない愛嬌がある。龍は仏法の護法神でもあり、水の神様。火災からお堂を守るために描かれたもので、手をポンと叩くと音が響き“鳴き龍”として知られている」と福代洋道宗務総長。通常非公開。
所在地/京都市北区紫野大徳寺町53



開創700年記念 特別展
『大徳寺 本朝無双之禅苑』
~東京国立博物館 平成館~

孤高の禅刹、大徳寺の寺宝がまとまって公開されるのは実に41年ぶりのこと。東京では初となるまたとない機会。誌面でご紹介した非公開「金毛閣」内部が再現展示され、「千利休立像」、ご本尊「釈迦如来坐像」、両脇侍「阿難像」「迦葉像」が初公開。仏殿の狩野松栄の圧巻の大作「仏涅槃図」も展示。一期一会の機会をぜひお見逃しなく。

会場:東京国立博物館「平成館」
会期:2026年10月14日~12月6日
休館日:月曜(ただし11月2日、23日、30日は開館)、11月24日
開館時間:9時30分~17時(毎週金曜・土曜及び11月1日、2日、22日は20時まで開館。入館は閉館の30分前まで)
お問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)
詳細は展覧会公式サイトをご確認ください
URL:https://daitokuji2026.exhn.jp/

(次回へ続く。この特集の一覧はこちらから>>)

この記事の掲載号

『家庭画報』2026年10月号

家庭画報 2026年10月号

撮影/本誌・西山 航 取材・文/小松庸子

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