〔特集〕名門避暑地の“今”を楽しむ 軽井沢の夏休み 木立の緑が日に日に深まり、鳥のさえずりとともに過ごす心地よい季節 ── 。古くから多くの文化人や避暑客を魅了してきた軽井沢に、新たな楽しみが加わりました。駅直結の新施設、ミュージアムや名建築、美食処、そして軽井沢通のおすすめ ── 、この夏訪ねたい、軽井沢のさらなる魅力をお届けします。
・
特集「軽井沢の夏休み」の記事一覧はこちら>>>
軽井沢の美意識を巡る
自然美と響き合う名建築・アート
高原の自然美と、人間の創造力が心地よく出会う風景 ──。それこそが、避暑地・軽井沢が永く育んできた文化の系譜です。軽井沢の新名所となっている、黒柳徹子さんのミュージアムや、大規模な保存修理を経て、一般公開を再開した重要文化財。この地の美意識を宿す、二つの美しい舞台を巡ります。
世界各地から集まったトットちゃんの宝物と出会う
黒柳徹子ミュージアム(長倉)
“袖を通すと自然と笑顔がこぼれ出す” という「HANAE MORI」のエレガントな衣装。黒柳さんの着用時の写真も添えられている。
美を共有するという思いが結実したミュージアム
2025年7月のオープン以来、多くの来訪者を迎えている「黒柳徹子ミュージアム」。黒柳さんがこれまでにコレクションしてきた美術品やアンティーク品、テレビ番組で着用した衣装などが展示されています。
振袖をはじめ、見事なきものの数々。
オートクチュール・ビーズ刺繡デザイナーの
田川啓二さんは、本館の学芸員として、作品選定や展示の構成を手がけています。
学芸員を務める田川さん。各時代の黒柳さんの表情が並ぶパネルの前で。「黒柳さんのコレクター魂には頭が下がります」。
「すべて、黒柳さんの審美眼で選ばれたものが集められています。特徴は、技術力の高いもの、細やかな手仕事が施されているものだということ。このミュージアムには、“こんなに素敵なものを、皆様にも見ていただきたい、そして未来に残したい。自分はその繫ぎ役をする” という黒柳さんの思いが込められています。展示品を通じて、黒柳徹子とはどんな人なのかを想像していただくことができるでしょう」
400点以上所蔵するガラスのペーパーウェイト。手のひらサイズの球形ガラスの中に、細かな模様が。
所蔵品約2000点の中から、約300点が展示された館内には順路がなく、自由に鑑賞することができます。
順路のない開放的な展示室。ビーズバッグ、カメオのブローチ、カクテルハット、犬筥(いぬばこ)、漆器などが分野別に並ぶ。
設計は黒柳さんが館長を務める「ちひろ美術館」を手がけた建築家の内藤 廣氏。上階の「物干し台」をイメージした展望台は日時限定で公開。
黒柳徹子ミュージアム長野県北佐久郡軽井沢町長倉574
TEL:0267(31)5011
開館時間:9時30分~17時(最終入館16時30分)
休館日:火曜、年末年始
入館料:1800円
URL:
https://kuroyanagitetsuko-museum.com/田川啓二(たがわ・けいじ)東京都生まれ。明治大学法学部卒業。1989年チリア設立。インドにアトリエを構え、 オートクチュールビーズ刺繡を手がける。1996年 「チリアエンブロイダリースタジオ」(刺繡教室)開講。2023年那須に「田川啓二美術館」を開設。2025年オープンの「黒柳徹子ミュージアム」の学芸員も務める。https://www.tagawakeiji.com
(次回に続く。
この特集の記事一覧はこちらから>>)
本特集にてご紹介したスポットはこちらの
デジタルMAPにてご覧いただけます。