〔特集〕絶景と美食、非日常へと誘う 日本を旅する感動列車 世界でも類を見ない多様さと、ホスピタリティが息づいている日本の観光列車。家庭画報本誌では、乗車して初めて出合える「絶景・美食・おもてなし」を兼ね備えた列車を敬意とともに「感動列車」と命名。まだ見ぬ日本の美しさを再発見する旅へ鉄道写真家・櫻井 寛さんの解説とともにご案内します。
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櫻井 寛さんが注目する、新・感動列車
周遊列車で日本再発見の旅へ
乗り継ぐことで、その地域を周遊できる観光列車が注目されています。絶景や土地ならではの美味を楽しみながら目的地へ。そこで旅を終えてもよし。次の地まで乗るもよし。その気軽さは、数日を要する長距離旅行とはひと味違う魅力があります。今、大人気の四国、九州の周遊列車旅にご案内しましょう。
活気溢れる大阪から霊峰高野山へ誘う新星
GRAN 天空
[なんば駅(大阪府)← → 極楽橋駅(和歌山県)]
なんば駅と極楽橋駅の間を颯爽と駆け抜ける深紅の車体は、急勾配も耐えてきた通勤車両を改装。“旅の可能性を広げてほしい” と願いが込められた羽や、高野山に咲くシャクナゲなどが描かれている。写真/櫻井 寛

櫻井memo2026年4月24日デビューのニューフェース。大阪ミナミのターミナル難波と世界遺産の天空都市高野山を1時間半で結ぶ。最大の特徴は高野山への急勾配。50/1000(1000メートル進む間に50メートル高くなる)はまさに登山鉄道級で、進行方向右側の車窓がおすすめ。
南海電鉄沿線が誇る魅力を満喫
活気溢れる大阪から世界遺産・高野山への旅に高揚感をもたらす列車が今春運行をスタートしました。山道を駆け登る車窓から大自然を満喫できるワイドビューシートをはじめ4つのタイプの座席を用意。
惜しまれつつ運行を終了した前身「天空」でも人気を集めた、大自然に没頭できるワイドビューシート。温かみのあるテーブルと座り心地のよい椅子には紀州材を使用。
なかでもグランシートでは、和歌山や南大阪の名物をランチやアフタヌーンティーなどで味わえます。
ロビーラウンジに迎えられ進んだ先にあるグランシートとグランシートプラスのみでいただける料理は、職人が一つ一つ仕上げたおかもちで提供。家族や友人と談笑しながら食事をゆっくり楽しめる。撮影/大泉省吾
南海電鉄沿線で創作料理を提供する「Genji」の元川 篤シェフが監修。グランシートとグランシートプラスのみでいただける。ランチでは、金山寺味噌やじゃばらなど地域の名産に出合える。始発にはモーニングも提供。
アフタヌーンティー。プリンは紅南高梅や生山椒の豊かな香りが口いっぱいに広がる。
明治39年に私鉄の先駆けとして食堂車を導入した南海電鉄ですが、食事の提供は約100年ぶり。
また、誰でも利用できるロビーラウンジでは「玉林園」のグリーンソフトなどのソウルフードもメニューに並び、目でも舌でも沿線の魅力を楽しめる約1時間半はあっという間に過ぎていきます。
アテンダントスタッフの制服は、大阪・岸和田出身のコシノジュンコさんがデザインしました。
コシノジュンコさん(中央)とコシノさんデザインの制服を着たアテンダントスタッフ。快適なサービスで旅をご案内。落ち着きのあるロビーラウンジでは軽食やドリンク、「GRAN 天空」オリジナルグッズなどを購入できる。
「制服には、働く人、見る人、そこにいる人、皆さんが前向きになる空気をつくっていく役目もある」とコシノさん。
スポーティかつ上品なパンツスタイルには、“安全安心で動きやすく、スタッフも乗客も列車で楽しいひとときを過ごしてほしい” という思いが込められています。
GRAN 天空
●運行日原則として毎週水曜と第2・第4木曜を除く毎日。
●運賃と購入方法なんば駅から極楽橋駅区間で特別急行券1700円、乗車券1430円(高野山駅まで)。
食事とフリードリンク付きのグランシート、グランシートプラスは1万1230円~(乗車券込み)で2名以上で乗車日4日前までに南海電鉄公式ウェブサイトから要予約。
お問い合わせ 南海電鉄コールセンター TEL:050-3090-2608(8時~21時)
URL:
https://www.nankai.co.jp/traffic/kankoutrain/grantenku/
(次回に続く。
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