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地元の味やおもてなしが旅の思い出を彩る「36ぷらす3 青の路」

2026.06.22

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〔特集〕絶景と美食、非日常へと誘う 日本を旅する感動列車 世界でも類を見ない多様さと、ホスピタリティが息づいている日本の観光列車。家庭画報本誌では、乗車して初めて出合える「絶景・美食・おもてなし」を兼ね備えた列車を敬意とともに「感動列車」と命名。まだ見ぬ日本の美しさを再発見する旅へ鉄道写真家・櫻井 寛さんの解説とともにご案内します。

特集「日本を旅する感動列車」の記事一覧はこちら>>>

櫻井 寛さんが注目する、新・感動列車
周遊列車で日本再発見の旅へ

乗り継ぐことで、その地域を周遊できる観光列車が注目されています。絶景や土地ならではの美味を楽しみながら目的地へ。そこで旅を終えてもよし。次の地まで乗るもよし。その気軽さは、数日を要する長距離旅行とはひと味違う魅力があります。今、大人気の四国、九州の周遊列車旅にご案内しましょう。

海原とともに九州の玄関を巡る

36ぷらす3 青の路
[大分駅(大分県)→ 博多駅(福岡県)]

櫻井memo

最大の特徴は5日間かけ九州7県を一周するところですが、1日、あるいは1区間だけでも乗車可なので、今回は博多~鹿児島間、次回は鹿児島~宮崎間という乗り方もOK。6両編成で床が八代産い草の畳車両も。水戸岡さん渾身デザインの787系車両です。

大正ロマンの旅情を感じ、九州各県の美酒に舌鼓

停車駅で降車してさまざまな体験ができるのも「36ぷらす3」の大きな魅力の一つ。土地の空気に触れ、買い物や見学、写真撮影が楽しめます。

日曜日ルート「青の路」では、3駅に停車。杵築(きつき)駅では、名産「かぼす」を使ったお菓子やコーヒー、味噌まんじゅうなど、地元の味がずらり。

杵築駅のホームでは地元の名産品販売によるおもてなしが。

中津駅では、「くろかんくん」とかわいい子ども駅長が、気軽に写真撮影に応じてくれます。

中津駅のホームでは「36ぷらす3」の応援隊長「くろかんくん」と、取材日当日にかわいらしく「子ども駅長」を務めてくれた、ももかちゃんがお出迎え。

から揚げをはじめとする名産品の販売や、時には音楽の演奏もあり賑やかです。リーフレットに記念スタンプを押すのも忘れずに。

それぞれ約10分と約15分の停車時間はあっという間。客室乗務員が鳴らすベルを合図に席に戻ります。

運転士と車掌が前後交代し、折り返し運行となる門司港駅では約80分停車。

1914年に完成し、鉄道駅として日本初の重要文化財に指定された門司港駅。

大正時代に完成した駅舎のホームでは、往年の雰囲気を残す門司港駅オリジナルの制服を着て写真撮影をすることも。

駅員の平山さんが着用する詰襟の制服も、大正ロマン風のオリジナル。

駅舎内や、駅周辺の異国情緒ある街並みの散策が、この旅の思い出をより深く充実したものにしてくれます。

乗車中の土地ならではの食事も、楽しみの一つ。「ランチコース」では、各ルート沿線に位置する地元の名店が腕をふるったランチボックスが座席に運ばれます。

3号車のビュッフェで販売されている九州7県の名酒や「季節の日本酒飲みくらべセット」などをおともに、旅情豊かなランチタイムをどうぞ。

ビュッフェで販売される九州7県産の焼酎、日本酒、クラフトビール、オレンジワイン(1杯500円〜)。名酒で九州一周が楽しめる。

往年の787系「つばめ」のビュッフェ車両と同じ卵形のドーム天井はそのままに、床とカウンターは銅張りのモダンなデザインに生まれ変わったビュッフェでは、ソフトドリンクや地元産のお菓子、お土産、軽食も取り揃えられています。

特急「つばめ」時代、多くの人々に愛されてきたビュッフェが17年ぶりに復活。

ビュッフェでは飲料とカレーやうどんなどの軽食のほか、九州の名産品も販売。福岡・入江製菓の「かぼす・トマト・八女抹茶風味 金平糖」各500円。

また、共用スペースの4号車マルチカーでは、予約制のイベントが。日曜日ルートでは、北九州市の入江製菓の金平糖の試食体験(無料)と、小倉織風呂敷包み体験(有料)が実施されます。

食事とイベント、停車駅でのおもてなしや散策。ルートにより異なる約4〜6時間半の列車旅は、わくわくする瞬間の連続で、あっという間に終点へ。

「36ぷらす3」の5ルートで「九州周遊」を

曜日ごとに5ルートが設定され、それぞれで内容が異なる「ランチプラン」が楽しめる(実際に旅をするルートの名店がランチに)。各ルートで旅の始まり駅、終わりの駅が選択できるため、旅程にも組み込みやすい。また、木曜に博多を出発する「赤の路」に乗車し、着駅で宿泊しながら5ルートを乗り継ぐと九州7県を周遊できる。5ルートの中で月曜日ルートのみ、博多〜佐世保の「佐世保行き」と、佐世保〜博多の「博多行き」が設けられている。

36ぷらす3 青の路

●運行日
毎週日曜。上図にあるように、36ぷらす3は木曜、金曜、土曜、日曜、月曜と違うルートで九州を周遊している。(※現在は車両改装のため運休中。2026年9月3日に運行再開予定で、2026年6月5日から予約開始。)

●運賃と購入方法
全席指定で食事付きの「ランチプラン」(1~3、6号車)と、きっぷのみの「グリーン席プラン」があり。今回ご紹介した、1~3号車の「ランチプラン」はJR(片道)と食事込み2万4500円。
「ランチプラン」の予約は公式ウェブサイトより可能。「グリーン席プラン」は、全国のみどりの窓口、指定席券売機で購入可能。
※6号車は2026年9月3日より新設。詳しくは下の公式ウェブサイトにて。
36ぷらす3 お問い合わせ窓口 TEL:0570-037-500(10時~17時) 火曜定休
URL:https://www.jrkyushu-36plus3.jp/?utm_medium=qrcode&utm_source=kateigaho&utm_campaign=36plus3

(次回に続く。この特集の記事一覧はこちらから>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2026年07月号

家庭画報 2026年07月号

撮影/本誌・坂本正行 取材・文/安藤菜穂子 ※この特集に掲載している各列車の情報は、2026年5月現在のものです。ご利用になる場合は、各鉄道会社のホームページ等で最新の情報をお確かめください。また、料理の内容や盛りつけは時季により変更するものもあります。ご了承ください。

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