列車でしか降り立てない、秘境駅「坪尻駅」を堪能
ランチタイムを彩るのは徳島の日本料理「味匠(みしょう) 藤本」の料理長が腕をふるう「おとなの遊山箱」。
「おとなの遊山箱」は左から一の重、二の重、三の重。季節ごとにメニューは変わり、旬の食材が盛り込まれる。こちらは「春の遊山」。椀物とコーヒーと季節の和菓子がついて6000円。
「お重を広げると彩りが華やかでお客様に楽しんでいただきたいという心遣いが嬉しい、贅沢なお弁当でした」と仲間さん。
蓋を開けて現れた華やかな盛り込みに、思わず笑顔が広がる仲間さん。「小さなお重に見えましたが、いただいてみるとどのお重にもぎっしりとお料理が入っていて、たっぷりした料理をゆっくりと時間をかけていただけるのもいいですね」。
歓迎の旗で出迎える一団の先頭でボードを掲げるのは、「味匠 藤本」の料理長、藤本晋也さん。
いよいよ列車は秘境駅として名高い坪尻駅に停車します。坪尻駅は徳島県と香川県との県境に程近い猪ノ鼻(いのはな)峠にあり、阿讃山脈に鉄道を通すため、川の流れを変えて川底に作られた駅。
坪尻駅の駅舎。昭和23年の竣工以来、変わることなく現存する木造駅舎。ホームに停車中は駅舎の内外を見学することができる。
ここにはほかでは体験しがたい2つの稀少性があります。一つは険しい谷あいゆえに駅前に車道がなく、列車か徒歩でしか辿り着けないこと。もう一つはスイッチバック方式です。坪尻駅を出た列車は一旦バックで引き上げ線へ入り停車。運転士は車内を先頭の運転台に移動して再び出発。列車は折り返して本線へ入り、琴平駅へ向かいます。
国道32号から落(おち)集落へ200メートル上った展望台から見降ろした坪尻駅。いかに急峻な山が迫る谷あいであることがわかる。
このように秘境ならではの貴重な経験ができるのも、この列車旅の醍醐味といえるでしょう。
列車の最後尾、1号車「春萌(はるあかり)の章」を背景にしてホームに立つ仲間さん。ホームへ進入する線路と隣にある本線の高低差が勾配の険しさを表している。右の奥に見えるのは坪尻トンネル。続く3845メートルの猪ノ鼻トンネルを抜けると香川県。
仲間由紀恵さん(なかま・ゆきえ)俳優。沖縄県出身。1995年テレビドラマでデビュー以後、テレビ、映画、CMなどで幅広く活躍。主な出演作にドラマ『トリック』『ごくせん』『相棒』シリーズ、映画『大奥』、舞台『放浪記』など。NHKの連続テレビ小説『花子とアン』のほか、本年は連続テレビ小説『風、薫る』にも出演。
ワンピース14万6300円 ジャケット18万400円/ともにフォルテ フォルテ(コロネット) 靴11万3300円/セルジオ ロッシ(セルジオ ロッシ ジャパン カスタマーサービス) バッグ28万6000円/ヴァレクストラ(ヴァレクストラジャパン) ネックレス(ペンダントトップ)7万5900円、同(チェーン40センチ)2万900円 イヤリング8万8000円 バングル10万5600円/すべてホアキン・ベラオ
四国まんなか千年ものがたり
●運行日原則として金曜・土曜・日曜・祝日および多客期を中心に1日1往復。
●運賃と購入方法運賃/下り列車(そらの郷紀行)、上り列車(しあわせの郷紀行)ともに、多度津駅から大歩危駅区間で4330円(乗車券・特急券・グリーン券)。
食事は別料金。そらの郷紀行の「さぬきこだわり食材の洋風料理」、しあわせの郷紀行の「おとなの遊山箱」ともに6000円。
乗車券・特急券・グリーン券は、JR四国や全国のみどりの窓口で。
食事予約券は乗車券・特急券・グリーン券を購入した後、公式ウェブサイト、またはスマホ専用アプリにて購入を。
お問い合わせ/JR四国電話案内センター TEL:0570-00-4592(8時~19時 年中無休)
URL:
https://www.jr-shikoku.co.jp/sennenmonogatari/
3つの「ものがたり列車」を乗り継いで、4県を巡る「四国周遊」を
撮影/櫻井 寛(写真2点)
初日は愛媛県からスタート。松山駅発「伊予灘ものがたり」(八幡浜=やわたはま編)で八幡浜駅、特急「宇和海19号」で宇和島駅に(宇和島泊)。2日目は「しまんトロッコ2号」で窪川駅、「志国土佐 時代の夜明けのものがたり」(開花の抄)で高知駅へ(高知泊)。3日目は特急「南風16号」で徳島県大歩危駅、「四国まんなか千年ものがたり」(しあわせの郷紀行)で香川県多度津駅に到着。列車で四国4県を巡る新たな旅スタイルの始まりです。
(次回に続く。
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