〔特集〕新緑を楽しむ 初夏の絶景旅 新緑が眩しく、一年で最も美しい季節。この時期に訪れるにふさわしい自然に恵まれたエリアへ誘います。その土地の自然そのものを目的地とする「グリーンツーリズム」、新旧の芸術や建築、それらがもたらす地域活性化の足跡を辿る「アート・建築ツーリズム」、そして、大自然の中での体験に重きを置く「アドベンチャーツーリズム」――。自然の営みに深く没入し、体験を軸とする新しい旅のスタイルを紹介します。
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グリーン、アート・建築、体験・冒険型...... これが新しい旅のスタイル。
今、新しい旅のスタイルが広がっています。その共通項は、単に景勝地を回る観光ではなく、その土地ならではの文化に深く触れる没入型であること。
都心を離れ、自然豊かな農山魚村に滞在し、その土地の自然や文化を体感する「グリーンツーリズム」、全国各地で行われるようになったサイトスペシフィックな芸術祭に端を発する「アートツーリズム」や、新旧の建築を観光資源として街おこしをしようとする動きに乗じた「建築ツーリズム」、富裕層の間では世界的な潮流ともいわれる、大自然を生かした体験・冒険型の「アドベンチャーツーリズム」など ──。
夫婦で、親子で、友人同士で、あるいはお一人で。新緑が美しい行楽の季節。自然を満喫できる、気持ちのいい癒やしの絶景旅へご案内いたします。
大自然に没入する
体験・冒険型の旅(アドベンチャーツーリズム)へ
自然の中でアウトドアや文化体験を愉しむ “アドベンチャーツーリズム”。最近、グローバルな視点を持つリゾートを中心に、日本の魅力により深く触れることができる新しいアクティビティが充実し、世界的にも注目を集めています。
雄大な岩手山麓で、135年の歴史と愉しみに触れる
小岩井農場(岩手・雫石)
1891(明治24)年、日本鉄道会社副社長の小野義眞(ぎしん)、三菱第2代社長の岩崎彌之助、鉄道庁長官の井上勝により岩手山麓の不毛の地に創業したのが小岩井農場の始まりです。「小岩井」の名は、3人の頭文字に由来。135年にわたり、酪農、林業を続けています。
3000ヘクタールのうち、2000ヘクタールが森林、600ヘクタールが牧草地で残りが建物や観光エリア。牛の排泄物をバイオマス工場で肥料生産し、牧草地の土壌栄養分として活用する循環システムを採用。法正林という考え方に基づき、伐採したら次の苗を植え、1年に成長した分だけしか伐採しない持続可能な方法も評価されている。写真/小岩井農場
3000ヘクタールの広大な敷地の一部に、国の重要文化財に指定されている明治から昭和初期の基幹施設21棟が現存。
農場内の約2700頭の乳牛のうち、明治34年から続く血統を継ぐ由緒正しい68頭が暮らす一号牛舎。
昭和40年代まで使用されていた牛の体重計。
宮沢賢治が、詩集『春と修羅』の中で600行に及ぶ詩に表現し、当時の最先端の農場の姿を「牧場の標本」と絶賛した景色を追体験できます。
宮沢賢治ゆかりの重要文化財・農場施設
四階倉庫上から下に飼料を落として作業を行った4階建て。1916(大正5)年に電気が通ってすぐの竣工で、エレベーター付き。写真/小岩井農場
一号・二号サイロ宮沢賢治の詩に登場するサイロ。今は使われておらず、昔は人が足で踏んで牛の餌となる発酵飼料を作った。写真/小岩井農場
建築遺産を巡った後には、「まきば園」で、今牛舎で目にしてきた乳牛の搾りたての牛乳やアイスクリームを味わうことをお忘れなく。
小岩井農場でしか味わえない絶品アイスと牛乳
Azuma Farm Koiwaiの朝食に特別に供される農場限定の牛乳は、持ち帰り不可。乳牛は一日2回、5時と17時に搾乳する。
岩手の人たちが目当てに訪れるソフトクリーム。牛乳もソフトクリームも、味が濃厚なのに後味はさっぱりとしていてリピートしたくなる。
小岩井農場岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1
TEL:019(692)4321
営業時間:9時〜17時(最終入場16時 4月上旬〜11月中旬) 9時〜16時30分(最終入場15時30分 11月中旬〜3月下旬)
入場料:大人800円(4月中旬〜11月中旬) 大人400円(11月下旬〜4月上旬)
営業時間、料金はイベントにより変動。
URL:
https://www.koiwaifarm.com/(次回に続く。
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