〔特集〕新緑を楽しむ 初夏の絶景旅 新緑が眩しく、一年で最も美しい季節。この時期に訪れるにふさわしい自然に恵まれたエリアへ誘います。その土地の自然そのものを目的地とする「グリーンツーリズム」、新旧の芸術や建築、それらがもたらす地域活性化の足跡を辿る「アート・建築ツーリズム」、そして、大自然の中での体験に重きを置く「アドベンチャーツーリズム」――。自然の営みに深く没入し、体験を軸とする新しい旅のスタイルを紹介します。
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グリーン、アート・建築、体験・冒険型...... これが新しい旅のスタイル。
今、新しい旅のスタイルが広がっています。その共通項は、単に景勝地を回る観光ではなく、その土地ならではの文化に深く触れる没入型であること。
都心を離れ、自然豊かな農山魚村に滞在し、その土地の自然や文化を体感する「グリーンツーリズム」、全国各地で行われるようになったサイトスペシフィックな芸術祭に端を発する「アートツーリズム」や、新旧の建築を観光資源として街おこしをしようとする動きに乗じた「建築ツーリズム」、富裕層の間では世界的な潮流ともいわれる、大自然を生かした体験・冒険型の「アドベンチャーツーリズム」など ──。
夫婦で、親子で、友人同士で、あるいはお一人で。新緑が美しい行楽の季節。自然を満喫できる、気持ちのいい癒やしの絶景旅へご案内いたします。
心躍る自然の中でエネルギーチャージ
グリーンツーリズム
緑豊かな農村地域に滞在し、自然や文化、人々との交流を楽しむ「グリーンツーリズム」。日本を代表するバレエダンサーの一人、柄本 弾(つかもと だん)さんが訪ねたのは、広大な竹林を持つ「若竹の杜 若山農場」。さわさわという笹鳴りが非日常の時間へと誘います。
バレエダンサー 柄本 弾が、懐かしの竹林に遊ぶ
「ブランコなんていつ以来かな?」と声を弾ませた柄本さん。少年のような笑顔で軽やかにブランコを漕いでいた。
気づけば夢中に。竹林の多彩な楽しみ
昼夜の竹林散策、焚火やブランコ、ハンモックでのんびりしたり、竹器でお抹茶をいただいたり……。「若竹の杜 若山農場」には竹を生かした非日常体験が満載。春のたけのこ掘りなど季節限定のイベントもあり、竹から思いつくことは大概体験できるといってもよさそうです。その根底には「日本人の暮らしから遠ざかってしまった竹に親しんでほしい」という当主、若山さんの思いがあります。
「マイナスイオンをたっぷり浴びて、リフレッシュしました」── 柄本さん
柄本さんの顔がひときわ輝いたのが、オブジェのように組まれた竹から下がるブランコに乗ったときでした。最初こそやや戸惑っていましたが、いざ漕ぎ出すと、子どもの頃のわくわくする気持ちが蘇ってきたのだそう。
「長時間、竹林の中にいること自体、小学生のとき以来で、ブランコに乗るのもおそらく数十年ぶり。童心に帰って、すごく楽しかったですし、リフレッシュできました」
少年のように遊んだ後は竹林内の茶屋でひと休み。お抹茶と一緒にいただく「御栗」は、農園産を中心に国産の栗と少量の砂糖だけでつくった菓子です。柄本さんは素朴な味わいを気に入って、お土産に購入していました。
お抹茶を味わう柄本さん。
お茶請けは農場特製の栗菓子。竹の器は持ち帰れる。
竹林浴のためだけでも行く価値がある場所ですが、せっかくなら、柄本さんのように、いくつかの体験を楽しむのがおすすめです。
ライトアップされた竹林。お抹茶(750円)と夜の竹林散策(ライトアップ代750円)は原則、土曜・日曜・祝日限定の楽しみ。詳細は公式サイトでご確認を。

カフェ・レストランは、たけのこメニューが充実
地元の新鮮な食材を生かしたランチやソフトクリームが人気。写真は店内手作りのレモネードソーダ(550円)と、農場のたけのこや那須の「森林ノ牧場」の牛肉を使ったピザ(1540円)。
若竹の杜 Cafe & RestaurantTEL:028(665)1417
営業時間:平日10時~17時(16時30分LO) 土曜・日曜・祝日10時~18時(17時30分LO)
火曜定休、ほか不定休あり
若竹の杜 若山農場栃木県宇都宮市宝木本町2018
TEL:028(665)1417
営業時間:平日9時〜17時 土曜・日曜・祝日9時〜20時(6月〜8月は〜21時、最終受付はそれぞれ閉園30分前)
無休
入場料:大人750円 ※ 各種アクティビティは別途料金が必要
URL:
https://www.wakayamafarm.com/柄本 弾(つかもと・だん) 京都府出身。5歳よりバレエを始める。2008年に「東京バレエ団」に入団。2010年1月、『ラ・シルフィード』で主役を射止め、4月には『ザ・カブキ』に主演。2013年3月よりプリンシパルを務める。演技力に定評があり、日本人の男性ダンサーで、振付家モーリス・ベジャールの代表作『ボレロ』を踊ることを許された唯一の存在。2026年5月に『かぐや姫』、8月に『海賊』、9月に『白鳥の湖』の公演を控える。
(次回に続く。
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