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伝え継ぎたい桜絶景。追悼 第16代 桜守・佐野藤右衛門さんの功績

2026.03.16

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〔特集〕次世代に伝え継ぎたい 桜絶景を求めて 日本が世界に誇るべき「美しい桜の風景」は、そのどれもがそれを守ろうとする人々の確かな意志によって支えられています。将来の日本人の美意識のために次世代に伝え継ぎたい桜絶景はどこか。長年、桜名所や桜を守る人々を取材してきた家庭画報本誌が、現在の手入れ・管理状況なども踏まえつつ、改めて桜の専門家とともに「新・桜100景」として厳選し紹介します。

特集「桜絶景を求めて」の記事一覧はこちら>>>

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伝え継ぎたい桜絶景

桜咲く美しい日本の風景は、放っておいて生まれるものではありません。それは桜の木を地道に守ろうとする人がいて初めて残り得るもの ── 家庭画報本誌は長年、そんなスタンスで、桜を守り、伝え継ごうとする人々にフィーチャーしてきましたが、改めて功績の大きいレジェンドや全国の無名の桜守たちによる確かな意思をもって支えられる桜名所を、識者とともに整理していきます。

【桜守レジェンド ─ 1】

追悼 第16代 桜守・佐野藤右衛門さんの功績

京都に限らず、桜守といえば佐野藤右衛門 ── 桜守の代名詞のような第16代佐野藤右衛門さんが、惜しむらくは、2025年10月末、97歳の天寿を全うされました。

京都で3代続く “桜守” として知られ、岐阜県の御母衣(みぼろ)ダム工事から「荘川桜」を救った話、祇園・円山公園の枝垂れ桜の移植事業……昭和の桜伝説の背後には必ず、佐野藤右衛門の名がありました。

第16代はイサム・ノグチとの共働による海外の日本庭園や京都迎賓館の作庭などの功績を残し、叙勲の栄にも浴しています。桜が病んでいると聞けば、全国どこでも手弁当ですぐに駆けつけた稀代の桜狂い。

その極意は「桜はかまってはだめ、放っておいてもだめ。気にしているだけ」。桜を愛し、桜に人生を捧げた、“日本一の桜守” でした。

佐野藤右衛門邸庭園(京都市・山越)

築200年の茅葺き屋根の自宅前で枝垂れ桜を愛でる第16代佐野藤右衛門さん(家庭画報本誌2008年4月号「桜守と旅する」より)。毎朝、目覚めると欠かさず桜畑を散策。日々、桜のそばにいて気づかい、見守るそれが桜守の流儀。3代にわたる桜守の使命は、日本全国の名木や栽培品種を収集・保存すること。自宅周辺の桜畑には、14代目の桜行脚から続く約200種以上の保存・育成がされている。

「昨年亡くなられたが、佐野藤右衛門氏が代々老樹桜を全国にわたって見守っていました。平成2年発行 佐野藤右衛門氏著『さくら大観』には全国各地の桜が細かく記録されて、また謂れや背景なども書かれていています。1983年から桜の老樹を取材するようになりましたが、この本を通じて取材に出かけたくさんのスケッチを残しました。多くの方に知られるようになることで、桜の保全に繫がるのではないでしょうか」(日本画家 中島千波)

●京都市右京区山越中町13
例年の見頃/3月下旬~4月中旬頃
*桜の開花時期には無料で開放。個人宅のためマナーに注意のこと。

(次回に続く。この特集の記事一覧はこちらから>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2026年04月号

家庭画報 2026年04月号

写真/本誌・坂本正行

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