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「日本三名泉」のルーツは? 武将が愛した名湯はどこ? 温泉旅の前に知りたいトリビア

2026.02.09

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〔特集〕ウェルネス温泉新時代「美・活・整」の湯宿へ 世界に誇る日本文化、温泉。日本人は古くから、自然の恵みである温泉を健康維持や治療にも利用してきました。特集では、温泉力の中でも「美肌」「活力」「整い」に注目。温泉の効能と極上の滞在を堪能できる、ウェルネス温泉宿をご紹介します。

特集「ウェルネス温泉新時代 「美・活・整」の湯宿へ」の記事一覧はこちら>>>

日本の温泉トリビア
ヒストリー編

「日本三名泉」のルーツは、室町時代の詩文集

「日本三名泉」といえば、有馬温泉(兵庫県)、草津温泉(群馬県)、下呂温泉(岐阜県)。その歴史を遡ると意外に古く、なんとルーツは室町時代。京都の僧侶で詩人の万里集九が詩文集『梅花無尽蔵』(1506年)にこの3つを名泉として書き記したことが発端でした。その後、江戸時代の儒学者・林羅山が詩文の中で「天下の三名泉」と名づけ、日本中に知られ、現在に至っています。


ちなみに平安時代の作家で歌人の清少納言が『枕草子』に記した三名泉は有馬温泉、玉造温泉(島根県)、榊原温泉(三重県)。有馬温泉はここにも登場しています。

江戸時代中期に発行された温泉番付「諸国温泉功能鑑」。全国100か所近くの温泉地(湯治場)が掲載されている。
東京都立図書館 蔵

草津温泉の情景を描いた浮世絵、歌川国安「上州草津温泉観望」。浴衣姿の女性は当地の名妓だという。
東京都立図書館 蔵

温泉は戦傷にも効く。武将が愛した名湯

鎌倉時代、源頼朝は藤原氏討伐の際に作並(宮城県)で発見した温泉で、旅の疲れを癒やしたと伝わっています。

作並温泉にある温泉宿「ゆづくしSalon一の坊」の露天風呂。

戦国時代に入ると、戦傷の回復を早めるために武将は湯治を重要視し、辺鄙な場所に独占的に利用できる“隠し湯”を持つことがブームに。温泉好きで知られる武田信玄は領国の甲斐(山梨県)以外にも、信濃(長野県)の渋温泉や大塩温泉、駿河(静岡県)の梅ヶ島温泉など、上杉謙信は貝掛温泉(新潟県)をはじめ多くの隠し湯を持っていました。

あの武将もここで傷を癒やした……と思いを巡らしながらの入浴も感慨深いのではないでしょうか。

武田信玄の隠し湯と伝えられる、山梨県・川浦温泉の「山県館」露天風呂。山県館は、武田二十四将の一人、山県昌景の15代目子孫が経営する老舗旅館。

ロビーには昌景が戦場で着用したという武具が飾られている。



(次回に続く。この特集の記事一覧はこちらから>>

この記事の掲載号

『家庭画報』2026年02月号

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取材・文/浅原須美

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