〔特集〕ウェルネス温泉新時代「美・活・整」の湯宿へ 世界に誇る日本文化、温泉。日本人は古くから、自然の恵みである温泉を健康維持や治療にも利用してきました。特集では、温泉力の中でも「美肌」「活力」「整い」に注目。温泉の効能と極上の滞在を堪能できる、ウェルネス温泉宿をご紹介します。
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「美」の湯宿
しっとり、すべすべの素肌は昔から美人の条件でした。重曹や塩を含む温泉は、スキンケア効果の高い“美肌の湯”。まるでベールを纏ったような保湿力です。
こんこんと湧き出る山の名湯に肩まで浸かり、深呼吸。「美」の湯宿で、とっておきの贅沢な時間を過ごし、冬の乾燥しがちな肌にも心にも、ハリと潤いを与えましょう。
まろやかな湯でつるつる美肌に。天然温泉と美食を味わう湯宿
松籟(しょうらい)荘[長野 湯田中温泉]
月城かなとさんが真田のお殿様にも愛された美肌と長命長寿の湯の宿へ
全5室の客室は和室、ベッドのある和洋室がある。それぞれしつらいが異なり、露天風呂の様子も違う。露天風呂は源泉かけ流しで、程よい温度。写真は1階にある「はぎ」の部屋。
月城かなと(つきしろ・かなと)1990年神奈川県生まれ。2009年に宝塚歌劇団に入団し、2021年に月組トップスターに就任。2024年7月に退団後は俳優や声優、歌手として活躍。最近では『終幕のロンド─もう二度と、会えないあなたに─』(フジテレビ)に出演。
200年以上続く歴史と現代の感覚が融合して再建
「温かみのある建築やおもてなしに古来愛されてきた歴史を感じます」─月城さん
「はぎ」の部屋に到着後くつろぐ月城さん。ホテルや旅館が大好きなため、昔の「松籟荘」を特徴づける数寄屋建築の意匠を残す“花頭窓”などを興味深く眺める。
弱アルカリ性の泉質で、美人の湯の評判が高い湯田中温泉。約1350年前に開湯されて以来、長命長寿の湯として松代藩の真田のお殿様をはじめ、俳人の小林一茶らも愛した場所です。今回、俳優の月城かなとさんが訪ねたのは、そのなかでも江戸・寛政年間より続くよろづや旅館別邸「松籟荘」。2021年に火事で消失したものの、何世代にもわたり通う顧客の思いが集い、2024年に全5室のスモールラグジュアリーな宿に生まれ変わりました。
ロビーには火事の際に7代目が救った有栖川宮熾仁親王の書が復興のシンボルとして掲げられている。
木材がふんだんに使用された宿の入り口。
「お湯で身を清めて、心まで綺麗にしてお帰りいただく。私の造語ですが、『浄身洒心』の時間を過ごせるようにおもてなしをしています」と7代目館主の小野 誠さんはいいます。
「お部屋に露天風呂や坪庭、食事用のダイニングもあり、一歩も出ずとも土地の魅力を感じられました」と月城さん。姉妹館の「よろづや」にある「桃山風呂」も堪能されました。
長野・湯田中温泉の「よろづや」にある宮大工が建てた伽藍建築の「桃山風呂」。pH8.2という弱アルカリ性の豊富な自家源泉は、肌をなめらかにするため、美人の湯と呼ばれる。
「よろづや」の「桃山風呂」の建物は登録有形文化財。
「柔らかく、心地よい温度のお湯は肌に優しい感じがします。広い湯船や高天井の建築もリラックスできました」
薪ストーブのあるラウンジでは時間帯によりワインなどのフリーフローも。リペアした松本民藝の椅子が心地よい。
料理は毎月メニューが変わり、滞在中は料理長・井上邦彦さんが客前で調理を仕上げる演出も。2月の庭のイメージを表した前菜。かにのみぞれあえ、あわびの大船煮、よもぎ麩の田楽、ゆり根ずしが盛りつけられている。
地元の水とかつお、昆布、さば節でとった出汁で味わう手打ちの九割そば。
信州 湯田中温泉 松籟荘長野県下高井郡山ノ内町平穏3071-1
TEL:0269(33)2114
基本料金:1室2名利用で1泊2食付き1名5万9850円~ ご紹介した「はぎ」は同7万300円~ 全5室 IN15時/OUT11時
隣接するよろづやの「桃山風呂」「庭園露天風呂」にも入浴可(15時~翌9時30分)
中学生未満は宿泊不可
[泉質]ナトリウム塩化物・硫酸塩温泉(弱アルカリ性・低張性・高温泉)/pH8.2
源泉かけ流しで、約90度の湯を約41度にして提供。無色透明で硫黄臭もありません。弱アルカリ性のため、入浴後に肌がなめらかに。「桃山風呂」では温泉の湯気を利用した蒸し風呂も。
※サービス料、入湯税、宿泊税などが別途かかる場合があります。表示されている宿泊料金は原則、シーズンの最低料金です(2025年12月5日現在の税込み価格より)。
料理は状況によって食材、盛りつけなど一部内容が変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。(次回に続く。
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