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「サントリー登美の丘ワイナリー」見学ツアーがリニューアル。日々進歩する、ぶどうの個性を活かしたワインづくり

2025.09.25

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「良いワインは、よいぶどうから」の理念のもと、100年以上にわたりワインづくりに向き合ってきたサントリー。近年は世界へ誇れる日本ワインづくりに注力しています。山梨県にある「サントリー登美の丘ワイナリー」では、2025年9月に新しい醸造施設「FROM FARM醸造棟」が完成。それに合わせてリニューアルした見学ツアーの体験会に参加してきました。


新ワイナリーツアーへ。まずは最新のぶどう栽培を知る

甲府駅から専用のシャトルバス(金~日曜、祝日のみ運行)に揺られて約30分。ぶどう畑と甲州盆地、山々を一望する、まさに“登って美しい丘”、「登美の丘ワイナリー」に到着です。

今回体験したのは「FROM FARM 登美の丘ワイナリーツアー<プレミアム>」。眺望台、甲州畑、熟成庫と、新設された醸造棟の見学を通して、栽培・醸造・熟成で一貫して掲げられるサントリーのワインづくりへの信念を体感できます。


詳しくはこちら>>

まずは、園内専用のシャトルバスで丘を登り、眺望台へ向かいます。バスを降りて眼前に広がるのは、思わず深呼吸してしまうような気持ちのよい風景。遠く、丘のふもとまで整然と広がるぶどう畑を眺めながら、山々に囲まれた山梨の風土の特長や、ワイナリーの全体像を教えていただきます。

眺望台からの眺め。運がよいと奥に富士山も望める。目の前には白ワイン用ぶどう「甲州」の畑が広がる。

圧巻のぶどう畑が広がる、眺望台からの眺め。爽やかな風が心地よい。運がよければ、正面に富士山も望める。

美しい景色を眺めたあとは、いざぶどう畑の中へ。「登美の丘ワイナリー」では、およそ150ヘクタールの畑を約50の区画に細分化し、12種ほどの赤・白ワイン用ぶどうを栽培しています。土や日照時間の違いを研究し、各土壌に最適なぶどうを植え付けています。

特に力を入れているのは、日本伝統の白ワイン用ぶどう品種として知られる「甲州」の栽培。栽培方法には、伝統的な棚仕立てと、欧州式の垣根仕立ての両方を採用しています。

ツアーでは、そのうちの棚仕立てを行っている畑へ。樹齢50年ほどの“ベテラン”の樹木と、近年植えたという“若手”の樹木が共存しています。「100年後も変わらず続く畑にしたい」と語る、サントリーのワインづくりの歴史と、未来への思いを感じることができます。
棚式栽培で作られた「甲州」。収穫時期を迎えると、より色が濃くなり、透明感も増していくという。

棚仕立てでつくられる「甲州」。収穫時期を迎えると、より色が濃くなり、透明感も増していくという。

また、近年の温暖な気候に合わせて取り組んでいるのが、赤ワイン用品種「メルロ」の副梢(ふくしょう)栽培です。「副梢栽培」とは、ぶどうがなる枝の先端とぶどうの花を開花前に切断し、そのあとに出てくる芽(副梢)とその枝につく実の成長を促す栽培方法。ぶどうの収穫期を、通常よりも40日ほど遅らせることが可能で、冷涼な晩秋にぶどうを成熟させるため、より糖度の高いぶどうを収穫できます。

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