〔特集〕名門避暑地の「今」を楽しむ 美食とアートに集う 軽井沢 標高1000メートルの爽やかな空気のもと、喧騒から離れて静かに自然と親しむひとときは、軽井沢ならではの贅沢な時間。その一方で、リラックスしながらさまざまなジャンルの上質なエンターテインメントを楽しめるのも、名門避暑地らしい魅力です。音楽、スポーツ、ファッション、そしてアートと食……カルチャーを軸に豊かな交流が生まれ、世代や職業を超えて繫がる。軽井沢がもたらす心豊かな「夏」へとご案内します。
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軽井沢通に聞く
私の「おいしい軽井沢」
おすすめの美味を中心に、軽井沢の魅力やここならではの豊かな時間の過ごし方について、日頃からアンテナを高く張る、軽井沢に縁のある著者10名にお聞きしました。
照明デザイナー
内山章一さん
軽井沢はおもてなし好きの方が多く暮らしている場所。食事会などを通して、さまざまな職業や趣味をお持ちの方たちと巡り合えます。千曲川周辺は気候条件がよくブドウ栽培が盛んで、ワイナリーの数も増えてきています。私が自宅でワインと一緒に必ずいただくのが「アトリエ・ド・フロマージュ」のチーズ。
「アトリエ・ド・フロマージュ」のチーズ。上から時計回りに「カマンベール」1520円、「スカルモルツァ」972円、「硬質チーズ」1512円。
お店は軽井沢駅の近くのほか、旧軽井沢にもあり、おいしいおつまみを種類豊富に取り扱っています。ケーキは見た目にも美しく、アップルパイは日持ちするので不意の来客用に冷蔵庫で常備しています。お土産にも最適です。
アトリエ・ド・フロマージュ 軽井沢店住所:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢東18-9
TEL:0267(42)7394
営業時間:10時~18時
定休日:水曜
遠藤波津子グループ 常務取締役
遠藤晶子さん
大自然の中にいながら、東京と変わらない生活を送れるのが魅力ですね。夏は「
遠藤波津子美容室 軽井沢万平ホテル店」が営業していることもあり、長期間別荘で過ごすことも。友人との交流も楽しみで、気軽に中国料理が味わえる「茶膳居」をよく利用しています。
「茶膳居」の「翡翠冷麺」2750円。撮影/本誌・坂本正行
点心と中国茶のペアリングが秀逸で、焼売をテイクアウトすることも。軽井沢は食が充実しているので、おなじみのレストランに行ったり、最近では「浅間サンライン」沿いの店を巡っておそばを食べたり、農園直売所で食材を購入して、東京でも軽井沢の “食” を楽しんでいます。
同店の「おまかせ飲茶コース」では飲茶と中国茶・台湾烏龍茶3種に加え、ご飯物・汁麺や甘味も楽しめる。6050円。撮影/本誌・坂本正行
茶膳居住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉3792-18
TEL:0267(46)8223
営業時間:飲茶カフェは11時~14時(LO)、ディナーは18時~21時30分(LO、土曜・日曜・祝日のみ)
定休日:火曜・水曜、不定休あり
料理家
川上ミホさん
軽井沢には、プリミティブな自然の美しさを感じられる環境が身近に存在しています。ゲストを自宅にお招きする際は、娘と一緒に森を散策して集めた枝や葉をテーブルコーディネートに生かすこともあります。
小諸市の自家畑で採れたハーブや、無農薬の野菜を栽培する「遠山農園」の風味豊かな野菜を使った料理を考える時間も楽しいです。
野菜などの生鮮食品から加工食品まで幅広い品揃えの「Horse and the sun」。撮影/西山 航
昨年、「レイクニュータウン」にオープンした「Horse and the sun」は、国内の小規模な作り手による、選りすぐりの食料品を扱うグローサリーストア。友人とひと休みをするカフェとしても利用しています。
同店で提供される、浅間山麓のハム工房「porco」の無添加ソーセージを用いた「ホットドッグ 粗挽きプレーン」980円、「季節のスープ」550円。撮影/西山 航
Horse and the sun住所:長野県北佐久郡軽井沢町発地348-55 レイクニュータウン内
TEL:090-6380-4366
営業時間:8時~17時
定休日:火曜・水曜、2月は休業