地元を愛する料理人が瀬戸内の食材で腕を競う、目にも楽しい和洋の倉敷グルメ

〔特集〕［香川・岡山・広島・愛媛］瀬戸内ブルーに涼を求めて　瀬戸内にはいくつもの「特別」があります。穏やかな海に島々が浮かぶ大らかな絶景、取れたての夏の美味、人気ホテルの眺めのいい部屋、神宿る清浄なるパワースポット……。たくさんの魅力の中から、厳選してお届けします。俳優・松下奈緒さんの倉敷美観地区の旅もお楽しみください。前回の記事はこちら＞＞

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［美味］瀬戸内の香り、食感がひと皿にたっぷり凝縮
窯と南イタリア料理 はしまや【岡山 倉敷】

その日に入った食材を見て、どこでどんなふうに採れたのかを想像し、物語を描くように生きたひと皿へと仕上げていくオーナーシェフの楠戸伸太郎さん。

楠戸伸太郎シェフ。

「地元びいきかもしれませんが、瀬戸内の食材は香りも味わいも濃く、勢いがあります。その素晴らしい素材の特質を見極め、手をかけすぎずによさを引き出す調理を心がけています」。

香川県のアスパラガスと白アスパラガスを合わせた瀬戸内とイタリアのコラボレーションパスタ。ふきのとうがアクセント。

メインの“岡山産猪の薪焼き”は、岡山北部で捕獲した筋肉質でうまみの強い肉を薪で香りづけ、猪が畑で食い荒らしたであろう野菜を想像し添えたユニークな一品。

猪肉に葉わさび、黄にら、かぶを添えて。

コースは7～8皿。軽やかでフレッシュな瀬戸内イタリアンをご賞味ください。

窯と南イタリア料理 はしまや
住所：岡山県倉敷市東町2-4
TEL：086（697）5767
営業時間：12時30分～14時30分、19時～22時
定休日：火曜定休　水曜ランチ休
予算：ランチコース9000円、平日ディナーコース9000円～、週末ディナーコース1万5000円～（チャージ料300円）　
前日までの予約制

［美味］昆布だしにこだわった軽やかな日本料理
Bricole（ブリコール）【岡山 倉敷】

藤井宗哲氏の精進料理に感銘を受け、20年ほど前に野菜の素晴らしさに目覚めたと語る矢長謙三さん。

矢長謙三さん。

東京・新富町の「潤菜 どうしん」での経験を経て、満を持して地元倉敷に「ブリコール」を開業。魚介や野菜は瀬戸内のものを中心に、食材の味が前面に出るよう、だしは北海道産の真昆布のみを使い、昆布の濃淡で味を変えていくという手法で、次の日に残らない、心身ともに軽やかになる日本料理が評判となっています。

瀬戸内の魚のお造り、なすとはもの先付け。

倉敷の美をこよなく愛する矢長さん、日本料理の本質も美であり、一つの思想・文化として正しく受け継いでいくものと、日々精進しているのだそう。

独特の苦みがあり皮ごと食べられるあなじゃこやきすの天ぷらに自家製のからすみをたっぷりかけたメインとなるひと皿。

Bricole
住所：岡山県倉敷市中央1-6-8 2階
TEL：086（425）6611
営業時間：18時～22時
定休日：月曜
予算：夜のコース1万2100円、1万6500円（サービス料込み）
要予約

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