〔特集〕[香川・岡山・広島・愛媛]初夏の海街へ 瀬戸内ブルーに涼を求めて 瀬戸内にはいくつもの「特別」があります。穏やかな海に島々が浮かぶ大らかな絶景、取れたての夏の美味、人気ホテルの眺めのいい部屋、神宿る清浄なるパワースポット……。たくさんの魅力の中から、厳選してお届けします。俳優・松下奈緒さんの倉敷美観地区の旅もお楽しみください。
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〔まち歩き〕豊かな倉敷の暮らしに触れる
暮らしに民藝が根づく町、倉敷。ここには民藝品を扱う店が多く立ち並び、町歩きを楽しく彩ります。

1920年代に柳 宗悦らによって提唱された民藝運動を支援していた大原孫三郎は、東京・駒場の日本民藝館設立にあたっては建築費を寄贈するなど、よき理解者であり続けました。その後、地元倉敷にも民藝館が設立され、倉敷と民藝は切っても切れない関係となりました。
先代から思いを継承。倉敷の町を象徴する民藝店
融(とをる)民藝店

1971年に小林融子さんが開業し、倉敷を代表する民藝店として長年親しまれてきた店。2022年、現在の店主、山本尚意さんに引き継がれています。
融民藝店住所:岡山県倉敷市阿知2-25-48
TEL:086(424)8722
営業時間:11時~18時
定休日:月曜・火曜
店主の山本尚意さんと倉敷ガラスの美しさを語り合う松下さん。独特の澄んだブルーは、作り手であるガラス職人の小谷親子の名から、「小谷ブルー」と呼ばれている。色や形に個体差があり、そこも魅力に。
シャツ20万7900円 スカート35万5300円(参考価格)/ともにブルネロ クチネリ(ブルネロ クチネリ ジャパン)
器を愛し、行く先々で旅の思い出に購入すると話す松下さん。「素朴で温かみのある民藝の器が大好き。飾って眺めるだけでなく、普段に使って楽しめるところが一番の魅力だと思います」。
「情報で選ぶより、直感や触感を大切に選ぶのが器の楽しさ。私自身、民藝の学びは先代店主にコーヒーを淹れてもらい、マグを手にしたことがきっかけで、手になじむハンドルの安心感や口当たりが素晴らしかったんです。選んで使って学んで、柳 宗悦が大切にした『直観』でものを見ることを体感していただけたら」と山本さん。
今年は「民藝」という言葉が生まれて100年。民藝で倉敷を巡る一日もおすすめです。