町や島を巡りながら多彩なアートを鑑賞。2025年は瀬戸内国際芸術祭も開催

名だたる武将たちの魂が宿る、刀剣や鎧などの国宝に出合う
大山祇（おおやまづみ）神社 宝物館【愛媛 大三島】

大山祇神社にある3館の宝物館のうち、大三島海事博物館は瀬戸内海を中心とした動植物の標本や海事関係資料を展示。

紫陽殿と国宝館では、国宝8点、重要文化財682点を含む鎧や兜、刀剣類などの武具を所蔵・展示しています。源義経や武蔵坊弁慶のものとされる薙刀が並び、その大きさと形を見比べるのも一興。

大山祇神社蔵　写真提供／艸藝社

大山祇神社への参詣とともに、貴重な日本の歴史に触れてみてはいかがでしょうか。

写真／阿部 浩

大山祇神社 宝物館
住所：愛媛県今治市大三島町宮浦3327
TEL：0897（82）0032
開館時間：9時～16時30分（入館は16時まで）
休館日：無休
入館料：一般1000円
URL：https://oomishimagu.jp

卓越した群青と茜色の使い手、小野竹喬が描いた瀬戸内ブルー
笠岡市立竹喬（ちっきょう）美術館【岡山 笠岡】

自然の移ろいを描いた近現代の日本画を代表する画家、小野竹喬の作品をスケッチ類含め1700点あまり、その他の作家の作品を同様に約2000点所蔵する美術館。

小野は1889年に笠岡市で生まれ、14歳まで瀬戸内の海を見て育ち、その後、京都で日本画の大家竹内栖鳳（せいほう）に師事。独立後は京都を拠点に日本全国を渡り歩き、1979年に89歳で没するまで、日本の風景を描き続けました。

《海》（1971）

上の《海》をはじめとする瀬戸内海を描いた作品は、2025年7月12日（土）～9月7日（日）の期間展示されます。

笠岡市立竹喬美術館
住所：岡山県笠岡市六番町1-17
TEL：0865（63）3967
開館時間：9時30分～17時（入館は16時30分まで）
休館日：月曜（祝日の場合は翌日）
入館料：一般500円（特別展は別料金）
URL：https://www.city.kasaoka.okayama.jp/site/museum/