〔特集〕日本各地の絶景と美味に出合う “海山”列車の旅 列車といえば“移動のための手段”と思いがちです。しかしラグジュアリー感溢れる豪華列車をはじめ、地元の美味やフレンドリーな“おもてなし”を提供する列車など、「乗ること」そのものが目的となる特別な列車が、日本には150以上もあり、世界からも注目を集めています。今年の初夏は、そんな個性溢れる列車に乗って各地の魅力を堪能する旅に出掛けませんか。
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〔海・山列車〕雄大な立山連峰から富山湾まで
海の恵みと絶景を味わう
海岸線のすぐそばを走る越中国分駅と雨晴(あまはらし)駅の間は、氷見線のルートのハイライト。青い海にぽっかりと浮かぶ女岩(めいわ)の景色が美しい。
富山の絶景と文化に出合う旅へ
【ベル・モンターニュ・エ・メール ~べるもんた~ 】高岡駅~城端駅、砺波駅・新高岡・高岡~氷見駅
立山連峰や海岸線を背景に、ガタゴトと進む1両編成のディーゼル列車。鉄道ファンでなくとも心を揺さぶられる愛らしい姿です。
“美しい山と海” を意味するフランス語が名前になった、この特別仕様の観光列車は、ギャラリーをイメージしたインテリア。
絵画のフレームを模した窓から立山連峰と富山湾の景色を絵のように眺めながら、にぎりたての寿司や新鮮なお造りとともに、地酒も楽しむことができます。
手前が「白エビと紅ズワイ蟹のお造り」2000円、奥は「ぷち富山湾丼セット」3500円。乗車券と座席指定券購入後、乗車3日前17時まで予約可(数量限定)。
「とやま鮨」の番口一樹さんがにぎる「ぷち富山湾鮨と富山の逸品セット」2500円。
富山県南砺市の伝統工芸「井波彫刻」が8作品展示され、吊り革も「高岡銅器」をイメージしたオリジナルです。
車内。奥に見えるのが、井波彫刻の作品。
山の景色を楽しむ城端(じょうはな)線と、海に向かう氷見線。どちらも食事なしでも乗車でき、途中駅に停車するので、旅程に組み込みやすい観光列車です。
ベル・モンターニュ・エ・メール
~べるもんた~
●運行日土曜(城端線)、日曜(氷見線)、祝日の一部
●料金の目安座席指定券大人530円、子ども260円。全席指定で、座席指定券のほか乗車券が必要。全国のJRの主な駅のみどりの窓口、
JR西日本ネット予約「e5489」で、乗車日1か月前の10時から発売。食事は別途料金。
