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富士山と駿河湾を望む宿「富士青藍(ふじせいらん)」が西伊豆にプレオープン。全5室にプライベートサウナも完備

2025.06.11

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2025年の5月末にプレオープンした「富士青藍」は古くから漁業がさかんな静岡県沼津市の港町、戸田(へだ)にあります。

インバウンドの観光客が増えつつある国内の中では、比較的外国人の観光客が少なく、過ごしやすいのも特徴の一つ。雄大な景色と美食で、心身ともにリフレッシュできる宿に行ってきました。

大自然に溶け込み非日常の体験を

東京からは車で約3時間。電車で向かう場合は、修禅寺駅・三島駅への送迎を行っています。今回の旅では電車で修善寺駅まで向かい、そこから宿専用のハイヤーで宿へ。道のりは約40分と意外に近く、あっという間に到着しました。

手前右に見えているのが、「夕陽見(ゆうひみ)テラス」と5棟の部屋。部屋からは、戸田港(写真中央)で底びき網漁などをしている船の様子を眺めることができる。左側は、港をゆるやかに包んでいるような形の御浜岬(みはまみさき)。

手前右に見えているのが、「夕陽見(ゆうひみ)テラス」と5棟の部屋。部屋からは、戸田港(写真中央)で底びき網漁などをしている船の様子を眺めることができる。左側は、港をゆるやかに包んでいるような形の御浜岬(みはまみさき)。

エントランスに入り一番に目に入るのは、大きなガラス張りの窓から望む景色。高台に位置し、遮るものがないからこそ、海の水平線とその奥にそびえる富士山までをも望めます。


客室は全5室で、それぞれ150平方メートルの広さがあり、開放感たっぷり。

すべての部屋は同じ間取りで、ドイツのインテリアブランド 「KARE」の家具が配されています。滑らかなスウェード張りのソファなどを中心に、ゆったりとくつろげる空間です。
最も西側に位置する「蒼天(そうてん)」の部屋から望む景色。この部屋ではシェーズロングのあるソファで足を伸ばしてくつろげる。各部屋でソファの色はベージュや青、黄色など異なる。ソファやテーブルの形やデザイン、館内のアート作品などもそれぞれ違う。

最も西側に位置する「蒼天(そうてん)」の部屋から望む景色。この部屋ではシェーズロングで足を伸ばしてくつろげる。各部屋でソファの色はベージュや青、黄色など異なる。ソファやテーブルの形やデザイン、館内のアート作品などもそれぞれ違う。

アメリカの最上級ベッドブランド「シーリー」のベッド2台のほかに和室もあり、布団を敷けば最大4名で宿泊できます。

潮風と波音が心地よいデッキで“ととのう”

全室に海に向かって設置された広々としたテラスと戸田温泉の露天風呂、プライベートサウナを完備。

部屋のテラスにある露天風呂。隣にはサウナがあり、外から内風呂への出入りも可能。

部屋のテラスにある露天風呂。隣にはサウナがあり、外から内風呂への出入りも可能。

サウナは家族や友人と2~3名で入っても十分な広さです。

オリジナルのアロマでロウリュもでき、日頃の疲れを癒すことができます。最大温度110度のストーブが設置され、80度ほどでゆるやかにデトックスするのも、100度前後に設定し発汗を促進するのもよし。

水を張った室内の浴室で水風呂、テラスで外気浴もすれば、最高のロケーションで“ととのう”ことができます。

夕陽と焚火を眺め、大切な人と語らうひととき

宿泊棟からすぐの場所にある「夕陽見テラス」は、海に沈む夕日を眺めるために設えられた場所です。

「夕陽見テラス」には5~7人ほどが座れるテラス(写真上)が計2セットのほか、ガラス張りの窓がある室内の空間も。日が沈むころには奥にある焚火に火がつく。

「夕陽見テラス」には5~7人ほどが座れるテラスが計2セットのほか、ガラス張りの窓がある室内の空間も。日が沈むころには奥にある焚火に火がつく。

テラスは、チェックインから夜の9時30分までオープン。戸田のコーヒー焙煎所から取り寄せた豆を使ったオリジナルの水出しコーヒーなどのソフトドリンクや山梨ワイン、希少な地酒「豆州」などのアルコール、伊豆周辺の菓子店で仕入れたスイーツなどをフリーフローで楽しめます。

海と風の音、鳥の声をBGMに、ゆったりと絶景に浸る時間はかけがえのない思い出になることでしょう。

創作和食と日本酒・ワインの出会い

食事は和食を基本にアレンジした創作和食。銀座の日本料理店で修業を積み、静岡県内のホテルで料理長を務めるなどの経歴を持つ土屋昭典さんが料理長を務めます。

フレッシュな地野菜や魚介類、「静岡そだち」などのブランド牛、「富士のさくら卵」などを使用した夕食のコースは全8品。ボリューム感ある料理が次々と登場しますが、上品かつ軽やかな味わいで箸が進みます。

静岡県のブランド黒毛和牛「静岡そだち」の「頂上フィレステーキ」。黒トリュフが入った醤油ベースのソースでいただく。58度の低温で2時間調理したあと鉄板で焼き上げることでしっとりと仕上がり、きめ細かく柔らかな肉質を引き出している。

静岡県のブランド黒毛和牛「静岡そだち」の「頂上フィレステーキ」。黒トリュフが入った醤油ベースのソースでいただく。58度の低温で2時間調理したあと鉄板で焼き上げることでしっとりと仕上がり、きめ細かく柔らかな肉質を引き出している。


特に注目したいのが、料理長が漁師から直接仕入れるという魚介類。最深部約2500メートルと日本一の深さを持つ駿河湾は豊かな生態系を持ち、たくさんの種類の魚介類が獲れます。

深海に多く生息し養殖が難しいとされる赤座海老をはじめ、真鯛やクロムツなどの白身魚など、旬の魚介を獲れたてでいただく幸せは格別です。

ディナーのメインの一つ、「伊勢海老の具足煮」。西伊豆・田子産の伊勢海老に、朝採れの新鮮な野菜を添えて。ぷりぷりの身や味噌、そして海老のうま味がしみ出した優しい味わいの鰹出汁ベースのスープまで、満足感のある一品。

ディナーのメインの一つ、「伊勢海老の具足煮」。西伊豆・田子産の伊勢海老に、朝採れの新鮮な野菜を添えて。ぷりぷりの身や味噌、そして海老のうま味がしみ出した優しい味わいの鰹出汁ベースのスープまで、満足感のある一品。

お食事にあわせるアルコールの種類も豊富。ブルゴーニュ、ボルドー、ローヌ地方の約30種のワインが用意され、創作和食とワインのペアリングを楽しめます。

出汁を基本とした料理なので日本酒や焼酎とももちろん相性抜群。「獺祭」や「開運」、「十四代」などのほか、静岡県の磯自慢酒造が誇る最高級の純米大吟醸「La isojiman」(ボトル1本33万円)などが揃います。

気持ちの良い風と快晴の日の青富士を楽しめる春~夏、紅葉に染まる山々と駿河湾を望む秋、真っ白な雪をかぶった富士山を眺める冬。季節ごとに訪れてみるのもおすすめです。

●富士青藍(ふじせいらん)
住所:静岡県沼津市戸田3878-61
全5室 1室あたり36万円~(1人あたり18万円~、2名~利用可) 夕・朝食付き
お問い合わせ:https://www.fujiseiran.jp/
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