〔特集〕日本各地の絶景と美味に出合う “海山”列車の旅 列車といえば“移動のための手段”と思いがちです。しかしラグジュアリー感溢れる豪華列車をはじめ、地元の美味やフレンドリーな“おもてなし”を提供する列車など、「乗ること」そのものが目的となる特別な列車が、日本には150以上もあり、世界からも注目を集めています。今年の初夏は、そんな個性溢れる列車に乗って各地の魅力を堪能する旅に出掛けませんか。
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〔海列車〕
丹後の海の幸を味わいながら、天へと続く聖地を走る
心が晴れ晴れするような、どこまでも続く青い海と空。日本最古の伝説発祥の海を眺め、遠い昔、神々が降臨したといわれる聖地を訪ねます。丹後の海の幸を味わいながら、英気を養う旅へとご案内します。
全長約550メートルにも及ぶ「由良川橋梁」は、「丹後くろまつ号」の路線のハイライトの一つ。1924年に完成したこの赤錆色の鉄橋は、由良川と遠くの紺碧の海にひときわ映える。©WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)
「浦嶋太郎」伝説の地へ
【丹後くろまつ号】天橋立駅→西舞鶴駅、福知山駅→天橋立駅
「浦嶋太郎」伝説の舞台といわれる若狭湾の奈具海岸や、スリル感ある全長約550メートルの由良川橋梁を走る「丹後くろまつ号」。
ランチコースでは、約1時間45分にわたり、昔話や太古の神話の世界に浸りながら、地魚の刺し身、真鯛のわかめ蒸し、黒あわびのオイスターソース煮込み、京都のブランド牛「琥珀和牛」のステーキといった、特別な料理が楽しめます。
乙姫様が竜宮城で浦嶋太郎をもてなした料理を思わせるランチコース「丹後乙姫御膳」は4月から9月まで。
2024年に開業100周年を迎えた京都丹後鉄道の宮津線は、当初より地元の重要な移動手段でした。大正・昭和時代を彷彿させる懐かしい内装の普通電車は、今でもガタンゴトンと心地よく揺れながら、のどかな田園風景の中を走っています。
水面からわずか6メートル上の由良川橋梁を通るときは徐行運転。絶景撮影ポイントだ。©WILLER TRAINS(京都丹後鉄道)
一時は「全国最大の赤字路線」ともいわれましたが、約10年前に水戸岡鋭治氏がデザインした木の温もり溢れる内装の観光列車が誕生。現在は予約がすぐに埋まるほどの人気です。
1両のみで、4人用のテーブルと2人用のテーブルがそれぞれ5つずつある。
ひときわ洗練された車窓から奈具海岸の奇岩や絶壁を眺めると、日本海の美しさを再発見できそうです。
丹後くろまつ号
●運行日金曜、土曜、日曜、祝日
●料金「モーニングコース」(福知山→天橋立)7000円、「ランチコース」(天橋立→西舞鶴)1万4500円、「スイーツコース」(天橋立→西舞鶴)5500円。1コースあたり20名。要予約。乗車日3か月前の10時から発売。
●TEL0570-200-770
●URLhttps://travel.willer.co.jp/train/tantetsu/