国内

ピカソ、ダリ、ラリック、ガレ等の作品に囲まれたアートな邸宅ホテル「藤の花ホテル」

安心・安全なくつろぎを求めて プライベートを楽しむ極上の宿 第7回(全11回) 国内外を自由に旅することがままならなくなった今、真のリラックスを求めて、旅先の宿を選ぶ基準は大きく変化しています。1日1組もしくは数組の小さな宿、離れや独立したコテージが充実した宿を日本全国で探しました。小さな宿ゆえにそれぞれのコンセプトが明快な個性派揃い。厳選の10軒にご案内します。前回の記事はこちら>>

藤の花ホテル

ロビーにはメキシコ人デザイナー・クルス作のアガべ(リュウゼツラン)をイメージしたシャンデリアやローテーブルが配されている。右奥の楓の葉をちりばめたブルーのドアも同氏の作品。チェックインはこちらで行われ、冬は桜島小みかんの紅茶、夏は絞りたてのオレンジジュースが振舞われる。

感性を刺激する美空間。アートな邸宅ホテル
【1日3組】藤の花ホテル(鹿児島県・霧島温泉)

古代、神々の物語が紡がれた霧島。その温泉郷に2019年、3室の小さなホテルが誕生しました。オーナーは名古屋でフラワーギャラリーを経営する藤田禮子さん。

調度品

調度品は藤田さんがもともと持っていたものを組み合わせたから、個性的なカルチャーミックスもしっくりと落ち着く。

ロビーや室内にはピカソやダリ、ラリック、ガレ等の作品が飾られ、北欧やイタリアのアンティーク家具が置かれています。すべて藤田さんの鍛え抜かれた審美眼でセレクトされたもの。

クルスの椅子や花器

クルスの椅子や花器と北欧アンティークの鏡の組み合わせなど、隅々まで藤田さんの美意識が光る。

なかでも、 メキシコ人デザイナー・クルスの家具は圧倒的な存在感を放っています。特にブルーの楓の葉が重なり合ったドアは、アートピースのよう。

「このドアにふさわしいホテルを」と、宿作りのきっかけとなり、ドアの枚数で部屋数を決めたほど。藤田さんの感性が、さまざまなカルチャーを見事に融合させています。

内風呂と露天風呂

すべての部屋に内風呂と露天風呂を備え、70度の源泉は硫黄の香りがして体が芯まで温まる。露天風呂に続く庭のガーデンデザインは藤田さん。庭でお風呂上がりにシャンパーニュなどを楽しめる。

さらにステイの楽しみを盛り上げるのは、源泉かけ流しの豊かなお湯と、とっておきの食事。名古屋のイタリア料理の名店が移転し、宿泊者のためのレストランに。

モリーノの料理

レストラン「モリーノ」の料理。奥から「鹿児島産ゾウリ海老のジャガイモ巻きフリット フランボワーズソース」、「宮崎産黒豚のしゃぶしゃぶ 天然クレソンと」湧水そばに育つクレソンのおいしさを味わう一品。「白エビとカラスミの冷製パスタ」はお店のスペシャリテ。

朝食

採れたて野菜のサラダや絞りたてジュース、「お多福たまご」の目玉焼きなど自然の味わい満載の朝食。

有機栽培の野菜、自然放牧の肉など、九州産の安全な食材に寄り添う料理には素材のパワーが漲り、食後感は清々しく、心も体も浄化されるよう。

そして、藤田さんが誂える花々も、滞在の醍醐味の一つ。その空間と花、お湯、料理。ここでしか味わえない「本物」を愛でに、ぜひ霧島へ。

エントランス

メインエントランスではメキシコアンティークの鉄製ドアがお迎え。藤田禮子さん(中央)と藤田周士さん。

藤の花ホテル(ふじのはなほてる)
鹿児島県霧島市牧園町高千穂3864-43
TEL:0995(64)4455
基本料金:「メゾネットツインルーム」1室2名利用で1泊2食付き1名6万8000円~、「フォースルーム」同7万5000円~(ともにサービス料込み)
URL:https://fujinohana-hotel.jp/
IN15時/OUT11時 全3室 温泉あり

表示価格はすべて税抜きです。

撮影/阿部 浩 取材・文/北村美香

『家庭画報』2021年3月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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