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海に浮かぶ中世の修道院を眼前に眺望する宿 「ルレ・サン・ミシェル」

いつか訪れたい絶景の特等席 世界遺産の宿へ 最終回(全3回) 自然と先人たちの長きにわたる営みによって生み出され、現在へと引き継がれたかけがえのない人類の財産「世界遺産」。今回は、「もう一度見たい家庭画報」アンケートでリクエストの多かった“世界遺産を望める宿”を厳選してご覧いただきます。「文化遺産」として登録されたヨーロッパ3か所の華麗なる絶景を、まずは誌上にて、ご堪能ください。前回の記事はこちら>>

文化遺産・モン・サン・ミシェルとその湾 フランス

海に浮かぶ中世の修道院を眼前に眺望する宿
「ルレ・サン・ミシェル」

文化遺産・モン・サン・ミシェルとその湾ーフランス
自然環境を取り戻すために架けられたモン・サン・ミシェルへとつづく橋
モン・サン・ミシェルの自然環境の劣悪化が問題となり、島と陸地を結ぶ幹線道路の代わりに9年もの歳月をかけて2014年に全長760メートルの新しい橋が完成。環境保全のために一般の自動車は乗り入れ不可。電気自動車によるシャトルバスや徒歩で行き来ができる。

ホテルの正面に佇む聖なる祈りの場

文化遺産・モン・サン・ミシェルとその湾ーフランス
空に向かって高く、さらに高く伸びるフランボワイアン・ゴシック様式の厳かな教会
「あの岩山に聖堂を建てよ!」、今から1300年前、大天使ミカエルのお告げによってモン・サン・ミシェルは建造された。凜とした美しさを放つその建物には年間300万人の人たちが訪れている。

光によって刻々と変化する姿を
ひとり占めできる贅沢な場所

「海に浮かぶピラミッド」――フランスの文豪ヴィクトル・ユゴーは1865年に初めてモン・サン・ミシェルを訪れたときの感動をこう表現しました。世界でも類を見ない海に浮かぶ中世の修道院。カトリックの巡礼地の一つとして“西洋の驚異”とまで呼ばれ1979年には世界遺産に登録されました。潮の干満の差は15メートルにも及び、新月と満月の晩には大潮が突然押し寄せて巡礼者を呑み込んだという悲劇も語り継がれています。

そんなミステリアスなストーリーを背景に、モン・サン・ミシェルを真正面に眺められる唯一のホテルが「ルレ・サン・ミシェル」です。こざっぱりとした簡素なしつらいながらも家庭的なホスピタリティには心も体も癒やされます。ホテルの正面玄関からは、橋の上を往復するシャトルバスが早朝から夜中まで運行しています。ライトアップされたモン・サン・ミシェルの幻想的な姿を橋の上から堪能するのもまた、世界遺産ならではのダイナミックさを楽しむ一つの方法でしょう。

文化遺産・モン・サン・ミシェルとその湾ーフランス
モン・サン・ミシェルの中庭にある美しい回廊。

文化遺産・モン・サン・ミシェルとその湾ーフランス
中庭に面している客室以外なら、どの客室からもモン・サン・ミシェルが眺望できる。

文化遺産・モン・サン・ミシェルとその湾ーフランス
レストランでは地元産の子羊やシーフードなどが味わえる。

Relais Saint-Michel
ルレ・サン・ミシェル

La Caserne BP.18 50170 Le Mont-Saint-Michel, France
電話 +33-2-33-89-32-00
https://lemontsaintmichel.info/rooms/hotel-le-relai-saint-michel/
客室数/38室 料金/モン・サン・ミシェルの見えるツイン250ユーロ~、プレスティージュ・スイートルーム390ユーロ~
※ホテル前から無料のシャトルバスが運行。
※眺望は客室によって異なるため、予約時にリクエストを。

撮影/武田正彦 コーディネート・文/南谷桂子

※データは2020年10月現在のものです。

『家庭画報』2021年12月号掲載。
この記事の情報は、掲載号の発売当時のものです。

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