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イタリア極上の休日紀行 Vol.1 ~北イタリア、フランチャコルタの里へ

2017.12.08

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氷河が長い時間をかけて土砂を押し流し、複雑な地層を形成。その地味(ちみ)の豊かさがワインのクォリティへと反映されます。
 

黄金色の美しき泡を愛でる、魅惑のフランチャコルタ


いつの時代も“趣味を愛し、人生を謳歌する”イタリア的ライフスタイルには憧れを抱きます。4回連載でお届けする『イタリア極上の休日紀行』。第1回は、北イタリアにある風光明媚なワインの里 フランチャコルタを訪ねます――。

ミラノから東へ、車で約1時間。氷河によって削られた渓谷と境をなすイゼオ湖の南側に、フランチャコルタと呼ばれるワインの里があります。そこで造られているのは、きめ細かな泡が特徴のスパークリングワイン。フランチャコルタはイタリアで最も高貴でエレガントなワインの一つと称えられています。

フランチャコルタという名前を地図で探してもどこにも見当たりません。なぜなら、歴史的に“この辺りがフランチャコルタ”と呼ばれてはきたものの、現在の行政区分としては残らなかったからです。その名の由来は諸説ありますが、最も信憑性が高いのが「クルテス・フランカ」(関税を免除された領地)と呼ばれていたから、というもの。中世の頃より幾つもの修道院が建てられ、修道士たちが土地を耕し、祈りを捧げた土地だったのです。


イタリアやフランスでは、伝統的にワイン造りに修道院が関わっていることが少なくありません。フランチャコルタでも、古くから修道士が葡萄を植え、ワイン造りを行ってきました。名が知られている名酒というよりは、生活の基盤を支えるためのものでしたので、他地域に比べて突出したワインの産地とはみなされていませんでした。

しかしその地域は、湖があるおかげで北イタリアにもかかわらず温暖な気候で、葡萄作りに適した土地でした。時代が下がるにつれ、葡萄畑の面積も次第に広がり、19世紀初頭にはフランチャコルタ内で消費する量だけでなく、ミラノやその他の地域に供給するためのワインが造られるようになったのです。


ワイナリー「ベラヴィスタ」のエントランス。アートの向こうにはフランチャコルタの景色が見える。


非常に細やかな泡立ちがフランチャコルタの特徴。食前酒はもちろん、さまざまな料理との相性も良い。


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