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生誕250周年。ベートーヴェンゆかりの地を巡って

ベートーヴェンの力の源を求めて 第2回(全3回) 2002年に生誕250周年を迎えるルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン。多くの人に聴かれ、語られてもまだ溢れる魅力――その力の源を求めて、ベートーヴェンを愛する6人の識者が、それぞれの視点で新しいベートーヴェン像に迫ります。前回の記事はこちら>>

エネルギーを感じる鍵盤と楽譜

42歳のときのベートーヴェンのブロンズ像

©Beethoven-Haus Bonn
42歳のときのブロンズ像。険しくも凜々しい表情のベートーヴェン(ベートーヴェン・ハウス・ボンに展示)。

「“さらに美しい”ためならば、破り得ぬ芸術的規則などない」――ベートーヴェン

とにかくこの想いを人々に伝えたい! そんなベートーヴェンの強い意思が所有楽器や筆跡にもにじみ出ています。

グラーフ製フォルテピアノ

©Beethoven-Haus Bonn
晩年に使用した78鍵のグラーフ製フォルテピアノは1826年に貸与されたもの。すり減り具合から、彼の力の込め方が伝わります。その前に所有していたブロードウッドより音域が広がっています(鍵盤には透明カバーをして展示)。

晩年愛用していたフォルテピアノは、わずか一年ほどの所有にもかかわらず、どれだけ力を込めて打鍵していたかが窺い知れるほど。

1808年に書かれたチェロ・ソナタ第三番の自筆譜複製

©Beethoven-Haus Bonn
1808年に書かれたチェロ・ソナタ第三番の自筆譜複製(ともにベートーヴェン・ハウス・ボンに展示)。

より美しく、より新しく、より高みを目指して、湧き上がる楽想を書きとめた数多のスケッチや、一つの作品としてまとめ上げた自筆譜などに残る強い筆圧から、自分が信じる思想や理想を音によって表現したいという情熱、作品に対する確固たる自信、また表現法をめぐって葛藤したことも伝わってきます。

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