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100周年を迎えた「ル ブリストル パリ」。世紀を超えて愛されるエレガンスを生み出す「革新」とは

2025.12.13

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©Romain Réglade

1925年創業、フランスのホテルの格付けで、名誉ある「パラス」の認定を初めて受けた歴史的なホテル「ル ブリストル パリ」。アール・デコの要素を取り入れた外観と、シックで温かみのある内装、そして今も現役の鉄製のエレベーターなど、一歩足を踏み入れれば、まるでタイムスリップしたような穏やかな時間が流れています。そんな古き良き時代のエレガンスを保ちつつも、100周年を機に次の1世紀に向けての革新を遂げました。11月に、実際に宿泊し、未来に受け継ぐその美意識を体感してきました。

見事なタペストリーが飾られたクラッシックなロビー。©Claire Cocano

見事なタペストリーが飾られたクラシックなロビー。©Claire Cocano

ご近所にはエリゼ宮。現代のエレガンスを取り入れたパリ最古のパラスホテルで、クラス感あふれる滞在を

高級ブランドショップが立ち並び、フランス大統領官邸であるエリゼ宮から程近い場所にあるサントノーレは、近くを散歩するだけでも楽しいエリア。客室の鍵は今どきのカード式ではなく、あえてキーホルダーのついた実物の鍵。ドアを開ける動作そのものも、宿泊体験の一部です。8階まである190室の客室の一部からはエッフェル塔も見渡せ、朝のカフェをテラスで楽しむこともできます。季節の花々が飾られた家具の中には創業当時のものも。2020年にフルリノベーションされているため、大理石のバスタブやシャワーブースなど、水回りもとても快適です。

アルノー・フェイシェフの座右の銘は、M.O.F.になった時にかけられた言葉「君は今日この1日ベストでいることができたけれども、もっと難しく大切なのはこれから毎日ベストでい続けること」©Kenta Yoshizawa

アルノー・ファイシェフの座右の銘は、M.O.F.になった時にかけられた言葉「君は今日この1日ベストでいることができたけれども、もっと難しく大切なのはこれから毎日ベストでい続けること」©Kenta Yoshizawa


そしてなんといっても注目は、館内の歴史あるメインダイニングでミシュラン三つ星店の「エピキュール」を含むホテルの総料理長の座が、25年間同店を率いたエリック・フレションシェフから新しくアルノー・ファイシェフに受け継がれたこと。ファイシェフは「水の料理」で知られるベルナール・ロワゾーシェフのもとで働いたのち、フレションシェフ同様に、フランス版人間国宝として知られるM.O.F.を受章。リッツ・パリのメインダイニングを二つ星に押し上げた立役者でもあり、ブリストルに加わる前は南仏の5つ星ホテルの総料理長として館内のミシュラン二つ星レストランを率いてきました。


「ブルターニュ産のカニ」は、爪の形まで綺麗に残して丁寧にむいた小ぶりのカニに、キャビアライムの弾ける酸味、エスペレット唐辛子の辛み、蕎麦の実の食感と、一口ごとに心地よいリズムを生み出す構成が見事。©Thomas Dhellemmes

「ブルターニュ産のカニ」は、爪の形まで綺麗に残して丁寧にむいた小ぶりのカニに、キャビアライムの弾ける酸味、エスペレット唐辛子の辛み、蕎麦の実の食感と、一口ごとに心地よいリズムを生み出す構成が見事。コースは昼夜共通で、6品360ユーロ、8品490ユーロ。©Thomas Dhellemmes


ファイシェフのスタイルは野菜を多く使い、ヘルシーで軽やか、季節感のある料理。中でも大切にするのは旬の食材に合わせてメニューを変えること。まるで上質なワインのように、一皿の中にさまざまな食感や酸味を重ねることで味わいに驚きを生み出し、長い余韻をもたらします。M.O.F.ならではの卓越した技術はもちろん、マダガスカルの野生の胡椒、ヴィチペリフェリペッパーをスズキに合わせるなど、鮮烈な香りやユニークな味わいの組み合わせは、世紀を超えて愛されてきたこの場所に、新たな風をもたらしているといえるでしょう。

マクサンス・バルボシェフは「プラザ・アテネ」、「シャングリラ・パリ」などを経て「ル・ブリストル」へ。バニラは特にお気に入りの食材で、タヒチ産のバニラに加えて、ペルー産で大型のヴァニラ・ポンポナを取り入れるなど、味わいの探究に余念がない。©Kenta Yoshizawa

マクサンス・バルボシェフは「プラザ・アテネ」、「シャングリラ・パリ」などを経て「ル ブリストル パリ」へ。バニラは特にお気に入りの食材で、タヒチ産のバニラに加えて、ペルー産で大型のヴァニラ・ポンポナを取り入れるなど、味わいの探究に余念がない。©Kenta Yoshizawa

バニラのさやを模ったチュイルの中に、ローストしたバニラのアイスクリーム、キャビアに見立てたバニラのゼリーなどを詰めて、バニラのさまざまな表情を表現したデザート「タヒチ産バニラ」©Kenta Yoshizawa

バニラのさやを模ったチュイルの中に、ローストしたバニラのアイスクリーム、キャビアに見立てたバニラのゼリーなどを詰めて、バニラのさまざまな表情を表現したデザート「タヒチ産バニラ」©Kenta Yoshizawa


また、ファイシェフと共にブリストルに加わったのが、ペストリー部門を司るマクサンス・バルボシェフ。「誠実に、クリエイティブにラグジュアリーを表現すること」をモットーにしています。「エピキュール」では、お米を牛乳で煮てバニラで香りづけした素朴なデザート、リオレをバニラビーンズの形のチュイルに閉じ込めてモダンに昇華させた一皿など、伝統菓子の見事な再解釈を行うほか、隣接するグルメブティック「レピスリー・デ・アトリエ・デュ・ブリストル」に並ぶスイーツやチョコレートも手がけています。

開放感あふれる緑に包まれたバスタブとマッサージベッドは、まさに都会のサンクチュアリ。©Franck Bohbot

開放感あふれる緑に包まれたバスタブとマッサージベッドは、まさに都会のサンクチュアリ。©Franck Bohbot

健やかに、軽やかに。「エデンの園」をイメージした新スイートが誕生

近年注目のウェルネスにも注力し、100周年を機に新たに作られた「スイート・エデン」は、なんと室内にハマム、サウナ、レインシャワー、ジャグジー、マッサージ用のベッドがあり、贅沢な癒しの時間を過ごすことができます。パリの中心部にありながら、柔らかな日差しと緑を感じることができる空間はまさにエデンの園。

10月にロンドンで発表されたホテルランキング「世界のベストホテル50」でも、フランスNo.1ホテルに選ばれるなど、注目を集める「ル ブリストル パリ」。ここから表現される次世代のラグジュアリーに、これからも目が離せません。

お問い合わせ
オトカー・ホテルズ日本予約センター
小野 しずか
TEL:03-5615-8069
email:Shizuka.Ono@oetkerhotels.com
営業時間:平日10時~17時(土曜・日曜・祝日休)

取材・文/仲山今日子

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